県内一周大分合同駅伝 総合力で圧倒した大分市が11連覇

2020/02/25
  • HEADLINE

 大分市の11年連続42回目の優勝で幕を閉じた春季県体・第62回県内一周大分合同駅伝競走大会(県内一周駅伝)。大分市の吉田研監督は「毎年、連覇しなければいけないプレッシャーもあったが強化が順調に進んだ。大会前から全選手の調子が上がっていた」と若手、ベテランがうまく融合し、5日間全てトップでゴールした勝因を語った。

 

チーム一丸となった大分市のメンバー

 

 今大会3度出走し、3つ区間賞を獲得した関穂嵩(日本文理大学3年)は、大分市の躍進を支えたひとり。全てが区間記録を塗り替える見事な走りだった。1日目の3区(10.6㌔)で区間賞を取れたことが大きかった。「大会前から調子は良く、自分のペースで走れば区間賞が取れる」と手応えをつかんだ。序盤は無理せず、中盤から加速する展開を全レースで見せた。「5㌔過ぎた地点でその日の調子がわかった。今大会は3レースともイケると思った」。3日目の7区(11.5㌔)でも同じような感覚があり、最終日の5日1区(11.0㌔)はさすがに周囲の期待がプレッシャーとなったが、5㌔過ぎた地点で力みが抜け、快走につながった。

 

 日本文理大学付属高校から大学に進学し、「憧れの大会であった県内一周駅伝に出場することを目標にしていた」。大学1年から参加し、3年目となった今年は「若いからこそチームに勢いを与える存在にならなければ」と自覚が芽生えた。合同練習では常に先頭を走ることを意識した。今後も大分市の一員として走ることが目標だ。「この大会があるから地元で就職したいと思えるようになった」。今年は就活もあるが、大学最後の走りは県内一周駅伝でと決めている。

 

出走した3区間全てで区間新を記録した関穂嵩

 

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ