県高校野球選手権 投手陣でつかんだ優勝 柳ケ浦、接戦制し夏へ弾み 【大分県】
野球
大分リトルシニア(野球) 熱く熱く前へ
チームの設立は26年前。大分県内のリトルシニアチームの中では一番古い歴史を持つ大分リトルシニアには、現在女子部員1人を含む20人が在籍し、水・土・日曜の週3回練習を行っている。大分市東部地域の選手が多いが、別府市や臼杵市から通う選手もいる。チームを率いる吉松俊文監督は、自身も小学校から高校まで野球に打ち込み、大分リトルシニアのコーチを務めた後、監督に就任して7年目。他にも総監督1人とコーチ4人が指導に当たっている。
昨年5月に宮崎県で行われた2018年日本選手権九州予選大会では準優勝という結果を残したが、その後の全国大会では1回戦で敗退。全国ではなかなか思うような成績が残せていない。吉松監督は「まだまだ気持ちが優しすぎる。もっと熱い気持ちを全面に出せるようになれば、結果がついてくるはず」と、今後の成長に期待する。
選手たちの精神力強化への期待を込めて、今年度のチームスローガンは「熱く熱く前へ」。負けて味わった悔しさを胸に刻み、次のステップへの糧として野球にぶつける負けん気の強さを身に付けることができれば、全国での勝利もかなうだろう。
2月の九州大会に向けて練習にも力が入る
野球をやるからには甲子園を目指してほしいという思いが強いが、吉松監督の一番の願いは「野球を好きになってほしい」ということ。練習では、監督をはじめ指導陣の厳しい声が飛ぶ一方で、良いプレーは全力でほめる。その声に応えるべく全員が懸命に野球と向き合う。また、道具を大切にすること、時間を厳守すること、元気にあいさつすることなど、野球を通じて学んでほしいことは多い。「人に好かれる社会人になってほしい」。中学生のこの時期だからこそ選手一人ひとりやその家族とのつながりを大切にしながら、野球技術の向上とともに人間形成につながる指導を徹底している。
2月には熊本で行われるTKU旗争奪春季九州大会が控える。目標は1試合でも多く勝利すること。地道な冬の練習を乗り越え、また一つ成長した選手たちの活躍が楽しみだ。
クラブデータ
大分リトルシニア
練習場所:大分ガスグラウンド(大分市)
対象学年:小学6年生~中学3年生
対象地区:なし
問い合わせ先:吉松俊文監督(090-2390-0505)
大分リトルシニアの選手たち
(黒木ゆか)