大分高校女子ハンドボール部 フィジカル強化で全国の舞台へ

2017/12/08
  • クラブ・部活訪問

 県新人競技大会を終えたこの時期、どのような練習を積み重ねているのだろう。瀧元監督は「練習から100%の力を出す」よう選手に求め、練習メニューの強度を上げている。また、中高一貫校であることから中等部の男子ハンドボール部と合同で練習することで男子並みのフィジカル強化を進めている。キャプテンの高山彩音(2年)は、「一瞬のスピードや当たりで負けることはあるけど、慣れてくるし、どうすれば補えられるのか考えるようになった」とチーム全体の成長を感じている。

 

 この日の練習では、アップ、ストレッチを終えてから体幹中心のフットワーク、基本的なパス練習以降、フルコートでの2対2や3対3と人数を増やしていき、好守の切り替えを徹底させていた。走るコースやタイミングの判断を意識づけし、そこから数的有利をつくり、相手を崩すことに重点を置く。指導の根底には「一人ひとりの状況判断」という一貫した考えがあり、疲労したときほど正確な判断ができるように体力強化が必要と考えている。

 

 「詰め込み過ぎると頭がパンクするので、集中できるように短時間の練習メニューに切り替え、毎週水曜日はオフを入れてリフレッシュできるようにしている」と瀧元監督は語る。

 今月23日から始まる全国高等学校ハンドボール選抜大会九州地区予選大分県予選大会で県代表の座を射止めるために、「常に全力プレー」を再認識し、練習を積んでいる。来る九州地区予選、その先の全国選抜大会も視野に入れた練習は、その成果をきっと発揮するはずだ。

 

中等部男子と合同練習でフィジカル強化を図る

 

(柚野真也)

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