
大分トリニータ 救世主となるか 新戦力グレイソン 【大分県】
サッカー
大分トリニータは30日、ホームの昭和電工ドーム大分で浦和レッズと対戦する。MF高畑奎汰にインタビューした。(大分合同新聞連動企画・新聞は28日付朝刊に掲載)
リーグ戦初先発を果たした鳥栖戦は「いつも通り入れた」と話す、アカデミー出身のルーキー・高畑奎汰選手。川崎戦で背後から現れたマギーニョ選手に得点を許し、そのシーンを練習場で藤本憲明選手にまねされ、「そういうのをされて強くなっていくんです」というエール(?)に「ありがたいです」と笑顔で返す。プロ1年目、最終ラインからゴールアシストの予感。
―これまでの自分のプレーを振り返ってどうですか?
試合に少しでも絡めたことは今後に生かせるし良かったですが…。まだ全然、納得いくプレーができていないので、もっと高めていきたいと思っています。
―松本山雅戦で最後に攻撃の切り札として5分間出場後、2カ月間は出場機会に恵まれませんでした。どういう思いで試合を見ていましたか?
同じポジション、同じ左利きの選手であるフッ君(福森直也選手)やミサ君(三竿雄斗選手)のプレーを、盗めるところは盗んでいこうという気持ちで見ていました。
―初先発となった鳥栖戦の時、右にはユースの先輩である岩田智輝選手が入り、それぞれ高い位置からクロスを供給する姿は頼もしく、サポーターが沸いていました。
サイドを駆け上がるのは僕たち2人の特徴だと思うので、続けてやっていきたいし、クロスの精度をもっと上げていきたいです。
―今ちょっと勝ちから遠ざかっていますが、川崎や東京など上位チームとの対戦はいかがでしたか?
とにかくプレッシャーの強度が高かったです。でも自分たちがやるサッカーは変わらないので、自分も含めてチーム全体がもっと自信を持ってやっていければいいなと思っています。その後、勝ち点“1”を取れたことは良かったです。勝ち点を取ると取らないとでは、長いシーズン、気持ち的にも違ってくるので。
―清水戦の時、高畑選手のポジションが狙われ、片野坂知宏監督が思わず「やり返せー」と叫んだと話していました。
えっ、全然聞こえませんでした(笑)。
―プロ1年目、寮での暮らしのリズムはできましたか?
基本、午前中は練習して、お昼ご飯は誘われたり、自分から誘ったりして、誰と行くかは別に決まっていません。午後は自動車学校に通ったり自室で過ごすなど、サッカーに集中できる環境なのでありがたいです。
―特に気をつけていることはありますか?
元々体が柔らかいほうではなく硬かったんで、湯上がりにストレッチすることが多くなりました。柔らかいほうがけがしにくいですしね。
―浦和戦に向けて意気込みを教えてください。
とにかくチーム一丸となってしっかり勝ちたいです。プラス、自分たちがやっていて楽しい、見ている方も楽しめるようなサッカーをしたいし、僕が小学生の頃、トリニータで活躍していたユース出身の西川周作選手や4学年上の同じくユース出身の岩武克弥選手との対戦も楽しみです。
(小野郁)
=プレー写真は大分トリニータ提供=
地区を選択
学校名を選択