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県高校総体 ラグビー 合同チーム、奮闘するも初戦突破ならず

県高校総体 ラグビー 合同チーム、奮闘するも初戦突破ならず

県高校総体1回戦

大分工業38-0合同(別府鶴見丘・日田・由布・竹田・佐伯鶴城)

  前半24-0

  後半14-0

 

 大人数(最低15人)を必要とするラグビーで、加盟登録チームや競技人口において歯止めが効かない減少傾向が続いている。先行して行われている県高校総体では8校が参加したが、そのうちの1チームが別府鶴見丘・日田・由布・竹田・佐伯鶴城の5校による合同チームだった。部員不足により単独校で15人制試合に出場できなかった選手でチームを作り、4月から週に1度集まり、5月の連休には一体感を高めるために合同合宿を実施して、紺と白のジャージを身にまとい、公式戦に出場した。

 

 これまで7人制や10人制での参加はあったが、「15人制は格別。多くなればなるほど、それぞれの高校での意識の違いがあり、まとめるのは大変だったけど楽しかった」とキャプテンの相垣貴洋(日田3年)。

 初戦となった大分工業戦では、早い時間にトライを奪われた。浮き足立つチームメートに声をかけ、落ち着くように指示するも、練習不足は否めなかった。0-24で前半を折り返すと、後半は防戦が続く。苦しい展開が続く中、高校からラグビーを始めたフルバックの首藤真誓(日田3年)が182cm、88kgの恵まれた体躯を生かし、高く深い位置へ蹴り上げ、敵陣でプレーしようと試みる。徐々に自分たちがボールを保持する時間が増え、前半よりもトライを許す回数は少なくなった。

 

キャプテンの相垣貴洋

 

 ただ、一矢報いるに至らず無得点で終了のホイッスルが鳴り響いた。安藤和宏監督は、「後半はディフェンスの粘りがあった。それぞれの学校事情がある中で、15人制を経験できるチャンスを得て、一つのチームとして戦えたことは誇らしい」と選手をねぎらい、「この結果を受け止め、それぞれのチームに持ち帰ってラグビーを続けてほしい」と呼びかけた。

 

 スクラムの最前列で体を張った相垣が「勝ちたかった。この悔しさを次まで忘れてはいけない」と話せば、首藤は「花園予選でもう一度合同チームとして出たい。その時までレベルアップして、まずは一勝を目指したい」と、秋の全国高校ラグビー大会県予選でのリベンジを誓った。

 

無得点に終わったが奮闘した合同フィフティーン

 

(柚野真也)

大会結果