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大分ウイメンズ(ラグビー) 目指すは国体

大分ウイメンズ(ラグビー) 目指すは国体

 県ラグビーフットボール協会女子委員会が運営する「大分ウイメンズ」は県内で唯一、女性のみで構成されたラグビーチーム。2009年、7人制ラグビーが男女共にオリンピックの正式種目に復活することが決まり、全国的に女子ラグビー強化の機運が高まったことがきっかけで11年に発足した。

 

 現在在籍する選手は高校生を中心に、小学生から社会人まで20人ほど。臼杵や玖珠など遠方から通う選手も多い。練習が行われる毎週日曜日は他チームに所属する女子選手との合同練習会も兼ねており、グラウンドにはにぎやかな笑い声が響く。年齢差を感じさせないチームワークで次々とメニューをこなしていく姿が印象的だ。

 

 年齢も、立場も、目標もさまざまな選手たちだが、全員に共通するのは“ラグビーが好き”という思い。

 保育園からラグビーを続けているという山本朝子(22歳・社会人)は、「目標は九州国体を1位で通過すること」と夏に向け闘志を燃やす。抜群のセンスを誇る長谷部彩音(中学3年)は、「うまくいかなくても、次にどう修正するか考えるのが面白い。いつか全国の舞台に立ちたい」とまっすぐに前を見つめる。まだ経験の浅い佐藤彩花(小学5年)は「トライしたらスッキリする。みんなと仲良くできるのがうれしい」と元気に話した。

 

体幹と筋力を鍛え、けが予防

 

 チームが大きな目標に据えているのが山本の言葉にもある九州国体。大分ウイメンズからは毎年高校生以上の選手が10人ほど出場するが、一昨年は準決勝敗退、昨年は1回戦で涙を飲んだ。立ちはだかるのは九州2強といわれる福岡と長崎。福岡は4月に開催された「サニックスワールドラグビーユース交流大会2019」で世界一となり、大分にとって大きな壁となる。まずは決勝の舞台へ。それが合言葉だ。

 

 もちろん勝つことだけにこだわっているわけではない。大塚孝二ヘッドコーチは「ラグビーはコミュニケーション能力、思考力、忍耐力、判断力などさまざまな力を伸ばし、試合が終われば敵味方なく友情を育むことができる人間形成に最適なスポーツ」と話し、子どもたちにはラグビーを通じて、社会を生き抜く力を身につけてほしいという。

 

 年に数回ガールズフェスタを開催するなど、まだまだマイナーな女子ラグビーを普及することも重要な使命だ。土壌を整え、いつか大分から日本代表選手を―。夢はさらに広がっていく。

 

「笑顔を絶やさず、声を出す!」がモットー

 

 

クラブデータ

大分ウイメンズ

練習場所:大分舞鶴高校第2グラウンド(大分市牧上町18)

対象学年:小学生から社会人まで

対象地区:なし

問い合わせ先:川津直也代表 ℡090-3735-5775

 

(甲斐理恵)

大会結果