OITA SPORTS

7/1 TUE 2025

supported by

臼杵運送

フットサル フットサル

バサジィ・フットサル 新シーズン始動 1点にこだわるフットサル目指す

バサジィ・フットサル 新シーズン始動 1点にこだわるフットサル目指す

 15日に新体制が発表されて4日目。ヴィトンとレイチのブラジル人選手(22日に合流予定)と日本代表合宿に召集された仁部屋和弘、芝野創太の4選手を除く10人が、新シーズンの開幕に向けて汗を流していた。当面は体力強化に重きを置いたメニューではあるが、ボールを使い、シュートまで持ち込む意識を植え付けるようなトレーニングがほとんどだった。掛け声や手拍子で盛り上げるなどムードは上々だ。

 

 現時点での新加入は国内屈指の日本人ピヴォの芝野を含めた5人。伊藤雅範監督は「自分の意向は伝え、フロントと話し合っての補強。昨季に比べてプラスかマイナスかは計算できない。それが分かるのはシーズンが始まってから」と言うに留め、今季は下部組織のサテライトを含めた戦力で戦い、シーズン中の補強も示唆した。

 

シュート練習が多いのは得点を意識させるため

 

 開幕までは約5週間。最初の1、2週間は体力強化とともに、新戦力を融合させながら個々の特徴を見極め、戦術を落とし込む作業となる。伊藤監督は長いシーズンを見据え、「これまで積み上げたものがあるが、新メンバーが加わりできること、できないことを選択して、開幕までには7割の力を出せるようにしたい」と話した。

 

 今季はプレーオフに出場できる3位以内が目標となる。伊藤監督は昨季の試合映像を分析した結果、1点の重みを痛感させられた。「プレーオフに出るために勝点は65が必要。昨季の1点差負けの試合を引き分けに持ち込み、追いつかれて引き分けた試合を勝ちにつなげる。そのために何が必要かを逆算すれば戦い方は見えてくる」。フィニッシャーを兼ねたエースの存在を選手に意識させ、ゴールキーパーにも競争を促す。試合に起用する基準を「結果を出した選手」と明確にした。

 

 「監督業とは結果を期待され、その重圧の中で仕事をすること」と伊藤監督。実力ありきでチームをつくっていくことになりそうだ。

 

選手とのコミュニケーションを図り、チームづくりを進める伊藤雅範監督

 

(柚野真也)