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バサジィ・フットサル 初タイトルに向けて、それぞれの思いが一つになる

バサジィ・フットサル 初タイトルに向けて、それぞれの思いが一つになる

 初タイトルに向けてバサジィ大分が全日本フットサル選手権(3月2~10日、東京都など)に挑む―。全日本選手権はFリーグと地域リーグのチームが激突する唯一の大会だが、波乱はなくベスト8に残ったのはFリーグ1部のチーム勢で、実力通りの結果となった。

 

 大分は1回戦で東海地区代表の名古屋オーシャンズサテライトに、PK戦にまでもつれ込む苦戦を強いられた。「トーナメント戦の1回戦は独特の緊張感がある。リーグ戦で戦うことのない相手だし、格下に負けられないプレッシャーで硬かった」(狩野新)。それでもチームはこの大会で引退する狩野、原田浩平の花道を飾ろうと踏ん張った。

 

 緊張から解放された2回戦は、今季のベストゲームだった。前線から激しいプレスを掛けながら果敢に攻撃に打って出る。開始1分で先制したことで勢いに乗り、狩野、原田のゴールを含む9得点で快勝した。原田は「大量得点した試合は大味な展開になりやすいが、今季リーグ戦でなかった無失点に抑えたことは収穫。最後まで集中して試合を終えたことで次につながる」と手応えを口にした。

 

 準々決勝(8日)の相手は立川・府中アスレティックFC。リーグ戦では1勝2敗と負け越しているが、「ホーム最終節で勝っているし、いいイメージがある。ここからの戦いはリーグ戦の順位なんて関係ない。このメンバーで戦える最後の試合。勝ちたい気持ちが強いチームが勝つ」と森村孝志。今季は出場機会に恵まれず不完全燃焼でリーグ戦を終えただけに、「自分の存在感を証明したい」との思いとタイトルへの渇望が原動力となっている。

 

今大会で現役を引退する原田浩平

 

 全日本選手権がラストステージになる者、チームを去る者、来季に向けてアピールの場とする者。それぞれの思いが入り混じる2018シーズン最後の公式戦。狩野は「1シーズン戦ってきた仲間に感謝したい。フットサル人生を最高の形で終えるためにはタイトルを取リたい。勝負にこだわる」と強い覚悟をチームに注入する。原田は「勝つために求められるのは、よりゴールに直結する動き」と、縦に速く、球際に強い、貪欲なゴールで自らの花道を飾るつもりだ。

 

 全日本選手権のタイトルを取るためには、短期決戦を戦い抜く集中力と粘り強さ、勢いなど、リーグ戦とは異なる戦い方が求められる。森村は「割り切った戦いをすればいい」と気負いはない。どこが勝負どころで、どこが我慢のしどころなのか。チームとして理解しているように感じた。

 

シーズン最後の試合に向けて調整は順調だった

 

(柚野真也)