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バドミントン女子 昭和学園 九州大会の悔しさをバネに

バドミントン女子 昭和学園 九州大会の悔しさをバネに

全国選抜に向けて強化する3つのテーマ

 

・基本に忠実で美しいプレー

・臨機応変な戦略

・100%以上の力を出し切る

 

 全国高校選抜大会(3月23~27日、茨城県)の出場を決めた全九州高校選抜大会(昨年12月、別府市)では、優勝候補だった昭和学園対策を各チームが万全に整えて挑んできたため、団体が第5代表、女子個人シングルで草野真央(2年)が第4代表という成績にとどまり、悔しさの残る不本意な結果となった。吉田太郎監督は「選手たちは全力を出して戦ってくれた。目標にされるチームになったことを前向きに捉えている」と振り返る。

 

 研究される立場になったことで、今後必要になるのは基本プレーを土台にしながら試合状況に応じて戦略の選択肢を増やすこと。「これまではそれぞれの長所を伸ばすことを重視してきたが、長所を増やすことを意識したい」と吉田監督は話す。チームとしての戦略を考えるきっかけになり、収穫も多い大会となった。

 

 1年生の頃から試合に出場しているキャプテンの飯田朱音(2年)やエースとしてチームの勝利に貢献する草野らを擁し、経験値は高い。2年生6人の少数精鋭だが、結束力の強さもチーム力になっている。特に今年のメンバーは仲が良く、食事の取り方、体の休め方などを互いに指摘し合い、高め合う。飯田は「4月からは1年生も入部してくるので、6人で戦う最後の大会になるかもしれない。1試合でも多く勝てるように貢献したい」と気合十分。1回戦は高田商業(奈良)、勝てば強豪・青森山田(青森)との対戦となる。厳しい戦いが想定されるが、挑戦者として全力でぶつかってくれることだろう。

 

少数精鋭だが実力者がそろう

 

この選手に注目

 

飯田朱音(2年)

2001年8月2日生まれ、154cm、日田東部中学校出身

 

 1年生の頃から団体メンバーとして活躍する飯田は身長154cmと小柄ながら、相手のミスを誘う粘り強い守備で勝利に貢献してきた。経験豊富で技術が高いことはもちろん、練習メニューを自分で組み立てるなど、自分と向き合いながら自己管理する力にたけており、吉田監督は「チーム1の技術者」と話す。

 

 全九州高校選抜大会では団体、個人シングル、ダブルスの全種目に出場。団体戦が第5戦までもつれ込んだことから、これまでにない試合数を強いられた。「疲れもあり、自分たちのベストなプレーができなかった」と振り返る。また、地元開催であったことや、勝たなければいけないという思いからプレッシャーも大きかったようだ。体力不足も課題として捉え、現在は練習前に30分走をメニューに取り入れ、スタミナ強化を図っている。

 

 個人シングルス、ダブルスでの全国出場は逃したものの、キャプテンとして団体出場にこそ強い思い入れを持つ。「一人一人が、これまで練習してきたことをどれだけ試合で出せるか。2年生6人で楽しみながら、インターハイにつながる大会にしたい」と意気込む。

 

 

(黒木ゆか)

 

大会結果