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全日本フットサル選手権 ミックスフットボールで初勝利を目指すサウージワサダ

全日本フットサル選手権 ミックスフットボールで初勝利を目指すサウージワサダ

 全国の予選を勝ち抜いた地域リーグ14チームと、Fリーグ18チームを合わせた32チームが出場する全日本フットサル選手権が、愛知や大阪などの4会場で3月2日から開催される。

 

 地域リーグのチームがFリーグのチームと対戦できる唯一の公式戦。県内からはFリーグのバサジィ大分と九州地域第2代表としてサウージワサダが出場する。2015年大会以来、2度目の出場となるサウージは大会初勝利を目指す。「『九州にサウージあり』とインパクトを残せる試合をしたい」とキャプテンの渡辺昭文は語る。

 

 九州リーグ2部に所属するサウージは、社会人で構成されたチーム。それぞれが仕事を持ち、チーム全体で練習できるのは週に1、2度と少ないが、個性派集団は勝負事になると強い結束力を発揮する。メンバーは渡辺とHOYO大分(現ヴェルスパ大分)でプレーした長正之や中原丈聖などサッカー選手と、バサジィなどFリーグでプレー実績のある蒲原旭や森秀太などフットサル選手が中心となる。

 

 サッカー経験者を中心とした第1セットとフットサル選手で構成された第2セットの2チームを、交互に入れ替える異色のスタイルで九州予選を突破した。課題はスタミナだが、「それぞれの個の技術でカバーできる。僕たちサッカー出身者はミニサッカーで勝負し、カモ(蒲原)たちはフットサルの王道で勝負すればいい。相手にとってやりにくいチームだと思う。守りに入ると一気に流れを持っていかれるので、先制、追加点を奪い、前半にできるだけ得点を奪いたい」(渡辺)と先行逃げ切りでの勝利を目指す。

 

HOYO大分でプレーした渡辺昭文

 

 初戦の相手はFリーグのヴォスクオーレ仙台。実力だけで判断すれば格上の相手だ。しかし、Fリーグ勢は地域リーグのチーム情報はほとんど持っておらず、戦力などで上回っていても、情報量やモチベーションという点では地域リーグ勢にリードを許しているのが実情だ。プロを引退して5年たつ蒲原は「バサジィでプレーしていた時もそうだったが、Fリーグ勢は勝って当たり前というプレッシャーがある。そこをうまく突きたい。サッカー出身者は球際の強さがあるし、基本技術はしっかりしている。面白い試合ができると思う。ジャイアントキリングがよく起こるのがこの大会の特徴」と番狂わせを狙う。

 

 短期決戦を勝ち抜くには、集中力と粘り強さが求められる。サッカーとフットサルの特徴を融合した“ミックスフットボール”で旋風を巻き起こすことができるか。サウージとはポルトガル語で「乾杯」を意味する。勝利の祝杯を挙げる準備はできている。

 

2度目の全日本選手権に出場するサウージ

 

(柚野真也)