
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
元サッカー日本代表による「スキルアップ教室」が20日、大分スポーツ公園サッカーラグビー場で行われた。大分市で小学生年代のクラブチームを運営する増田忠俊さん(元鹿島アントラーズなど)の呼び掛けで、高松大樹さんや柳沢敦さん、鈴木啓太さんが講師として集まり、小学4年生から6年生を対象に大分市内の9チームから約100人が参加した。
増田さんは教室の意図をこう話す。「10歳から12歳までは運動能力が急激に発達する“ゴールデンエイジ”と呼ばれる期間。どれだけサッカーに必要なスキル(技術)や難易度の高いプレーを見て、覚えるかで、その後の成長速度が変わる。大分のサッカー少年・少女に、世界を相手に戦った選手のスキルや感性を伝えたかった」。自身の経験を踏まえ、「育成年代の三大要素である“止める、蹴る、運ぶ”のスキルはこの年代で身に付ければ一生ものになる。一流選手のボールの接し方を見て、盗んでほしい」と高度な技術を惜しみなく披露した。
元日本代表が美技を見せた
午前中はボールを扱う技術を向上させるためのドリブルやパスなどを練習した。現役時代は身体能力を生かしたプレーが印象的だった高松さんは、足元の技術が高く、華麗なボールさばきに小学生たちは大興奮。増田さん、柳沢さん、鈴木さんの現役の頃を知る父兄からも歓声が湧き、会場は盛り上がった。昼からは小学生や講師とのミニゲームを楽しみ、最後は記念撮影で終わった。
閉会式の際、増田さんは「失敗してもチャレンジすることが大事。ここにいる選手がプロになって試合を解説するのが僕の夢」と語り、高松さんは「このような機会を継続的につくりたい」、柳沢さんは「短い時間だったけどサッカーを楽しめた。出会いに感謝している」、鈴木さんは「ここで学んだこと、試合で感じたことを忘れずに生かしてほしい」と呼び掛けた。
GKとして参加し、試合でファインプレーを連発した大道SSSの足立陸矩君(6年)は、「パスの技術がすごかった。元日本代表選手からいろいろと教えてもらった。いい経験になった」と喜んだ。
増田忠俊さん(右)、柳沢敦さん(左)と記念撮影する足立陸矩君
(柚野真也)
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