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バドミントン 昭和学園が全国高校選抜へ

バドミントン 昭和学園が全国高校選抜へ

 バドミントンの全国高校選抜大会九州地区予選を兼ねた全九州高校選抜大会が15日から3日間、別府市のべっぷアリーナで行われた。県勢は女子団体で昭和学園が第5代表に、女子個人シングルスで草野真央(昭和学園2年)が第4代表として全国切符(2019年3月・茨城県)を獲得した。

 

 今大会の注目は9月に行われたJOCジュニアオリンピックカップ(第37回全日本ジュニアバドミントン選手権大会長野大会)の女子ダブルスでベスト8となった昭和学園の飯田朱音(2年)・草野ペアだったが、準決勝で敗れ、全国大会の出場権を得ることができなかった。

 初日の団体戦で苦戦し、翌日の第5代表決定戦までもつれ込んだ影響が大きかった。団体戦のシングルス、ダブルスのどちらも出場する飯田と草野にとって、団体戦後に行われる個人ダブルスで勝ち上がる体力は残っていなかった。相手の放ったシャトルが自コートに沈むのを、立ち尽くして見送るしかなかった。「前日から二人とも10試合以上していて疲れていた。体が動かなかった」と飯田。

 九州でも飛び抜けた存在になりつつある飯田と草野。経験と技術である程度の疲労はカバーできたが、準決勝では強打を浴び続け、劣勢が続いた。フルセットまで持ち込まれた頃には体が重く、いつもの軽快なフットワークがなりを潜める。飯田は「団体も個人も大差で負けた試合はなかった。勝負は紙一重だった。足りなかったのは1点へのこだわりと体力」と課題を挙げた。

 

期待の個人ダブルスで全国の出場権を逃した飯田朱音

 

 団体戦では第5代表を手にしたが、昨年の準優勝したことを考えれば納得できる結果ではなかった。「勝てる選手が勝てなかった。地元開催で昨年以上の成績を目指すことがプレッシャーになったのかもしれない」と吉田太郎監督。飯田、草野の2大エースに続く選手の底上げが急務となる。

 全国選抜では各地区の上位との対戦することになる。部員6人の小所帯。キャプテンでもある飯田は「けがはもちろん、病気もできない。私生活からしっかりと試合に向けて準備しなければいけない。5位での出場は納得していないが全国の切符はつかめた。もっと強くなりたい」と語った。

 この日の悔しさが、さらなる挑戦の出発点になる。

 

全国選抜では団体、個人シングルスに出場する草野真央

 

(柚野真也)