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トリニータU-15 向上心高く、全日本選手権に出場

トリニータU-15 向上心高く、全日本選手権に出場

 大分トリニータU-15が22日に開幕する「高円宮杯JFA第30回全日本U-15サッカー選手権」に出場する。出場権を懸けた九州予選では厳しい試合が続いたが、「試合をするたびに勢いが出て、チームが団結した」と首藤圭介監督。個々の能力差を補うためにハードワークに徹し、前線からプレッシャーをかけ、ボールの奪いどころをサイドに定め、相手を誘導した。

 

 全員守備・全員攻撃が形となり、勝利を得たことで選手も確かな手応えをつかんだ。キャプテンの溝口飛和は「運動量で相手を上回り、自分のところでボールを奪って、一発のパスで決定機をつくりたい」と話し、阿部真尋は「ドリブル突破は通用すると思っている。自分の長所を生かし、毎試合得点を取ってチームの勝利に貢献したい」と語った。

 

「毎試合得点を取りたい」と阿部真尋

 

 本戦では1回戦で浦和レッズU-15との対戦が決まっており、「身体的、技術的にも相手が一枚上だが、同じ中学生。ボールを保持し、相手の隙を突くような戦い方をしたい。そのためにはトラップのコントロールやパス、キックの個人の質、技術を向上させ、もう一段階レベルを上げなければいけない」と首藤監督。練習では試合を想定して対人プレーを増やし、プレッシャーのかかる状況で正確なプレーができるように時間を費やしている。また、九州予選で得点の大半を占めたセットプレーにも力を入れ、サイドバックながらチーム得点王となった豊島海斗に期待が高まる。

 

 選手の意識は高く、「一つでも多く勝てば注目が集まるし、アピールできる」(阿部)と次のステージを見据え、プロへの道を思い描く。阿部や豊島など5人が大分トリニータU-18に昇格し、他の選手は高校サッカーを経由し、プロを目指す。トップチームのJ1昇格は下部組織となるアカデミーに刺激を与え、好循環を生み出している。

 

全国大会に向けてレベルアップを目指す

 

(緒方美香)

大会結果