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三好ヴァイセアドラー ホーム開幕戦を上昇のきっかけに

三好ヴァイセアドラー ホーム開幕戦を上昇のきっかけに

 10月に開幕した国内最高峰のVリーグ(V1)。大分三好ヴァイセアドラーは6シーズンぶりに国内トップリーグに参戦しているが、V1で唯一いまだ未勝利。これまでの8試合でセットを奪ったのは3試合のみ、他は全てストレート負けと苦しい戦いが続いている。小川貴史監督が掲げる「サーブ主導権を握り、攻撃的なバレーにつなげるスタイル」も体現できているとは言えない。

 

 直面している課題は二つ。一つは細かい部分にこだわりきれていないこと。小さなミスを連発して、ピンチを招いてセットを落とす試合が多い。全試合出場している勝将哉は「やはりトップリーグ。一人ひとりの技術が高い。サーブ、ブロック、レシーブ、全てで上回られている。今までやってきたことを完全に発揮できていない」と厳しい現実を受け止める。

 

 もう一つの課題は、実戦の中で自分たちの力を発揮しきれないメンタル面の弱さだ。「勝ち切れない状況が続き、弱気になっている部分がある」とキャプテンの高山伸悟。直近の2試合では20点に届かないセットがほとんどで、粘り強さが足りない。

 

「自信を取り戻すためには勝利が必要」と勝将哉(右)

 25日はホーム開幕戦、首位のパナソニックパンサーズを迎える。高山は「もう一度意識改革をして、自分たちのバレーをホームで応援してくれる皆さんに見せたい。個人的にはいいときのブロックの感覚が戻っている」と話し、勝は「間違いなく日本一の相手。個人の能力では太刀打ちできないが、チーム一丸となれば戦える。スパイクは通用しているし、ミスを少なくすれば対等に戦える。この試合を立て直しのきっかけにしたい」と意気込む。

 

 今週は原点回帰とし、思い切りの良いサーブとスパイクに重点を置き、選手の長所を生かそうと攻撃的なチームを再編成する。挑戦するチームは守りの姿勢ではなく、攻めの姿勢を持たなければ勝つことはできない。手堅く守るだけでは善戦はできても勝利はつかめないし、攻めの姿勢を持ち続けることは難しいからだ。

 

 開幕ダッシュに失敗したが、「割り切ってやるだけ。勝てばチームの雰囲気も変わるし、精神的にもポジティブになる」(高山)と気持ちを切り替える。まずは1勝、そこから道が開かれるはずだ。

 

ホーム開幕戦で今季初勝利を目指す

 

(柚野真也)