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ラグビー熱高まる 豊後企画大分駄原球技場こけら落とし 

ラグビー熱高まる 豊後企画大分駄原球技場こけら落とし 

 昨年から改修工事が行われていた大分市営駄原総合運動公園球技場が「豊後企画大分駄原球技場」と名前も新たに生まれ変わり、お披露目となるオープニングイベントが開催された。

 

 雲ひとつない秋晴れの日。青々と輝く真新しい芝生のフィールドには、この日を待ちわびていた多くの人々が大分市内外から駆けつけ、お祝いムードに包まれた。式典にはイシケリ・マタイトガフィジー共和国大使、村山富市元首相らを迎え、主催者である佐藤樹一郎大分市長が「ラグビーワールドカップ(W杯)に向けてしっかり機運を盛り上げていきたい」とあいさつ。大分市ラグビーフットボール協会から記念の得点板が贈呈された。

 

 球技場は、1966(昭和41)年の大分国体を機に誕生し、ラグビーの試合が開催された会場。数々のドラマが生まれてきたこの場所は、2019年ラグビーW杯の公認キャンプ地となっており、期間中はフィジーとウルグアイの代表選手が調整を行う予定だ。この日はフィジーから7人制ラグビーの代表チームが来県。式典に続いて、日本代表チームとの親善試合が行われた。

 

7人制ラグビーの親善試合が行われた

 

 1試合目は女子の選抜チームが対戦。体格の大きいフィジーはフィジカルの強さで、小柄な日本はスピード感と華麗なハンドリングで集まった観客を魅了した。2試合目は男子の選抜チームが対戦し、フィジーがリオ五輪王者として圧巻のプレーを見せた。初めてラグビーを観戦するという人も多かった客席は興奮の連続。タックルやトライが繰り出されるたびに大きな歓声が沸き起こった。平田輝志さん(元九州電力キューデンヴォルテクス監督)による楽しく分かりやすい解説付きで行われたこともラグビーへの理解を深めた。

 

 イベントでは午後にも男女代表戦がもう1試合ずつと、県内のジュニア・シニアチームの記念試合などが行われた。イベントは大分西高校吹奏楽部の演奏、大分芸術文化短期大学音楽科の学生による国歌斉唱、豊後潮太鼓の実演など地元の人々による演出でも盛り上がりを見せ、開催まで1年を切ったW杯に向けて、ラグビー熱の高まりを感じさせた1日だった。

 

圧巻のプレーで観客を魅了した

 

(冨松智陽)

大会結果