
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
全国高校総体県予選は力が拮抗している別府鶴見丘、大分工業、大分南の三つどもえと予想されていた。しかし、終わってみれば別府鶴見丘が予選から1セットも落とすことなく、決勝リーグでは3連勝して優勝を決めた。
今年の別府鶴見丘は、先発に1年生が多い若いチームだ。今大会の収穫として、丸山野涼介監督は「試合のなかで進化していった」と1年生の成長を挙げた。その代表格がサウスポーで高さのある清田晟ノ祐だ。主将とエースの役割を担う3年生の小田涼太と同じコートに立ち、チームを背負う責任の重さを学んだ。清田は「総体連覇のために学校をあげた協力や応援も勝利への大きな励みになった」という。
9年連続11回目となるインターハイへの課題は、高いブロックやコンビネーション、速い攻撃への対応となる。インターハイまで残された時間は多くはないがサーブ、レシーブ、ブロック、スパイクのすべてが連動したバレーで上位進出を狙う。
今大会は1年生が主体となったが、控えに甘んじた2、3年生には力のある選手が多い。丸山野監督は「チームを一度崩して、再び競争力を高めていく」と明かし、再びチーム内の競争をあおる。同校出身の監督の思い入れは強く、「これまでの監督が築き上げてきたものを繋げていく使命感をもっている」と、強豪校から伝統校へとチームを熟成する覚悟だ。
背番号1 小田涼太(3年) ウイングスパイカー
オールラウンダーであり、主将、エースとして若いチームを牽引する精神的支柱でもある。ミスが少なく、県内トップレベルのレシーブ力、スパイク力が武器。丸山野監督に「県内に小田以上の選手はいない」と言わしめるほど、その力は安定している。
背番号10 清田晟ノ祐(1年) オポジット
伸びしろ十分のサウスポー。身長182㎝、手足も長く、しなる左腕から打ち出されるスパイクは強烈。学業成績もよく、頭の回転の速さがバレーにも生かされている。
17番 木下草太郎(1年)リベロ
中学時代はスパイカーだったが、高校からリベロに転向。ボールに対する反応が良く、読みも鋭い。まだ粗削りなところもあるが、これからさらなる成長が十分期待できる。
(緒方美香)
地区を選択
学校名を選択