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ハンドボール少年女子 実力、実績は十分。狙うは頂点のみ

ハンドボール少年女子 実力、実績は十分。狙うは頂点のみ

 福井しあわせ元気国体で先行開催されるハンドボール競技で、少年男子と共に「チーム大分」の得点源として期待される少年女子チーム。メンバーは全国高校選抜大会(3月・神戸市)で日本一になった大分高校のメンバーが核となり、“春の再現を”と意気込む。

 キャプテンの高山彩音(大分高3年)が抜群の勝負強さでチームを引っ張り、全国高校選抜大会で最優秀選手に選出された清水愛果(同2年)、同優秀選手に選ばれた三浦那生(同3年)、高橋唯(同2年)らが堅守速攻を支える。他校からも、「運動能力が高く、戦術理解ができる選手を引っ張った」(滝元泰昭コーチ=大分高教)と、スピードを武器とする宮迫愛海(大分鶴崎高3年)、試合をコントロールできる石川空(同1年)ら一芸に秀でた選手を加え、盤石の戦力を整えた。

 

 1位通過した国体九州ブロックは、選手の組み合わせや戦術を徹底することに重きを置いたため、苦戦は想定内だった。「シュートまで行けず、ミスも多かった。その中でどのように修正し、自分たちの力を出して試合の流れを持ってくるかを見たかった」と梶原健監督(大分鶴崎高教)。大分高校の選手が軸とはいえ、選手同士にどこか遠慮があったのは否めなかった。梶原監督は「高校最後の公式戦となる3年生が、どのようにチームを引っ張っていくかが全て。力を出し切れば結果は付いてくる」と話す。

 

戦力は十分、目標は日本一

 

 高山は「インターハイ(全国高校総体)の悔しさを国体でリベンジしたい。2年生が多いので私たち3年生が引っ張っていく覚悟が必要」と語り、宮迫は「攻守の切り替えしを意識し、全員がゴールめがけて走れる。春の全国大会で優勝したメンバーと日本一を目指せるのは心強い。高校3年間の思いをぶつけたい」と強い覚悟を口にした。

 

 実力、実績は申し分なく、チームとしての規律もある。梶原監督が期待を寄せる高山、宮迫がカギを握る。ただ、短期間で急成長を遂げるのがこの世代でもあり、リーダーシップを発揮する選手が台頭する可能性は大いにある。梶原監督は「ギリギリまで向上心を持って、自分の殻を打ち破る努力をしてほしい。周囲からの期待もある。プレッシャーを感じながら、どれだけ自分たちのプレーを出せるか。必要なのは勝ちたい思い、強い気持ち」と精神面の戦いを強調する。

 ハンドボール少年女子が日本一を目指すために福井に乗り込む。

 

スピードが持ち味の宮迫愛海がチームに化学変化をもたらす

 

(柚野真也)