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バサジィ・バレー 選手インタビュー「勝ちにこだわりたい」高橋秀美

バサジィ・バレー 選手インタビュー「勝ちにこだわりたい」高橋秀美

 チーム最も小柄な身長150cmのリベロ高橋秀美は、「点を取るバレー」を目指すチームを縁の下で支える黒子だが、誰よりもチームの勝利に強いこだわりを持つ。

 

あの瞬間を忘れられない

 

Q:鶴崎工業高校時代の思い出は?

 練習はきつかったけど楽しかった。それに尽きます。私たちも東龍(東九州龍谷)、大分商業、臼杵、国東の4強の壁が厚く、なかなか破れなかった。何をしても崩れないという印象でした。すごく練習して、挑戦はしたのですが一度もベスト4入りはできなかったです。来月から春の高校バレー(全日本高校選手権大会)の県予選が始まりますが、高校3年生は高校最後の大会になるので悔いのないように頑張ってほしいです。

 

Q:印象に残っている試合や大会はありますか?

 中学3年の時の最後の大会ですかね。準決勝の最後のセットで私と後ろの選手の間にサーブが落ちて負けたのですが、あのときのボールの軌道、振り向いた時にボールが落ちた音、今でも思い出すことがあります。あの時レシーブして、つないでいれば試合の流れは変わったかもしれない。高校、短大、社会人になってもバレーを続けているのも、あの瞬間を忘れられないからだと思います。

 

Q:そもそもバレーボールを始めたきっかけは?

 中学でスポーツをしたいと思った時に、女子の部活は選択肢が少なくて、陸上かテニスかバレーの選択になり、バレーを選びました。弱小チームだったし、楽しくバレーをしていたのですが、中学2年の時に強豪校の監督だった先生が赴任して、全くこれまでと違った練習、雰囲気になって、そこから真剣にバレーに取り組みました。

 

「社会人バレーは違った楽しみがある」と高橋秀美

 

バレーは生活の一部

 

Q:これまでのバレーボール人生でターニングポイントはありますか?

 やはり中学2年の時です。あそこで勝つことの喜びを知ったし、勝つために必要なことを学んだと思います。バサジィに入部したのも転機かもしれません。高校を卒業して、同級生と9人制のクラブチームをつくって、週2回ぐらい練習していました。高校の時ほど真剣な感じではなかったのですが、楽しく体を動かしていました。バサジィのセレクションは同じチームの友だちから「一緒に受けてみない」と言われ、どこかで6人制バレーがやりたいというのがあって、迷うことなく受けました。ただ、セレクションの時に友だちに急に仕事が入り、私一人で受けました。すごく緊張して会場に行ったら、高校の一つ上のあかねさん(伊藤あかね)がいて、少し安心しました。

 

Q:高校卒業以来ということですが、伊藤選手とバサジィで一緒にプレーして、いかがですが?

 相変わらず頼りになるエースです。存在感もあり、強烈なスパイクを打つ。あかねさんはあかねさんのままでした。高校バレーも楽しかったのですが、社会人バレーは違った楽しさがあります。全ては自己責任ですし、勝つも負けるも自分たち次第。何よりバレーが好きな人たちが集まっているわけですから、楽しいです。

 

Q:身長150cmと小柄の高橋選手が、今もバレーを続ける源は?

 好きだから。それだけです。毎日のご飯を食べるのと同じように、バレーは私の生活において欠かせないものです。仕事も私生活もバレーがあって調和がとれているんだと思います。

 

Q:では、最後に今後のプランを教えてください。

 試合に勝つことです。次の大会は12月の県総合選手権(県6人制バレーボール総合選手権大会)に向けて、自分たちのスタイルに磨きをかけたい。女子バレーでオープン攻撃をチームスタイルとするチームは少ないですが、自分たちのバレーで勝ちたい。最終目標はクラブ選手権で日本一になること。バレーを続ける限り、勝ちにはこだわりたいです。個人的にはリベロ、レシーバーとして相手の強打を拾い続け、相手に得点を与えないプレーでチームを盛り上げたいです。

 

 

■プロフィール■

高橋秀美(たかはし・ひでみ)

生年月日:1992年12月17日

身長:150cm

憧れの選手:佐野優子

好きな食べ物:トマト、エビ、お肉

嫌いな食べ物:炭酸水、炭酸ジュース

城南中学校→鶴崎工業高校→バサジィ大分