
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
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県中学校総合体育大会サッカー競技が7月24日から3日間行われた。最終日にだいぎんサッカー・ラグビー場で準決勝、決勝があり、大分上野ケ丘中学校が日田東部中学校を破り、1982年以来5度目の優勝を果たした。
試合は、開始早々の3分に日田東部の荒川尋夢(3年)が先制すると、その2分後に大分上野ケ丘が嶋津遼志(1年)のゴールで追いつく。その後は互いに1点ずつ加えたが60分では決着がつかず、2-2のまま延長戦に突入する。炎天下で体力を消耗した両チームは決定機をつくれず、再延長戦でもスコアは動かなかった。PK戦にまでもつれ、5人全員がゴールを決めた大分上野ケ丘が大熱戦を制した。
大分上野ケ丘は、決勝戦を含む3試合がPK戦までもつれる僅差の勝利で勝ち上がってきた。決勝でもキャプテンの賀来凌央(3年)と永江央武(3年)の長身センターバックを中心に統率された守備が機能した。相手のロングパスをはね返し、サイド突破を許してもゴール前を固め、決定機をつくらせなかった。2度のリードを許しても焦ることなく、しっかり守りカウンターで好機を演出。後半23分にセットプレーから同点としてからは、延長、再延長も隙なく守り抜いた。
入学してからこれまでの公式戦で大きな結果を残せなかった3年生だったが、賀来が「ここまでやれるとは思わなかった」と振り返るように、今大会では一戦必勝の覚悟で目の前の試合に集中し、持てる力を最大限い出し切ることで、トーナメントに波乱を巻き起こし、頂点に上り詰めた。
今大会3度のPK戦を制し、優勝した大分上野ケ丘
日田東部も前評判は決して高くなかったが、キャプテンであり中盤の底から試合を組み立てた清原蓮(3年)がチームを引っ張った。長短のパスを供給するだけでなく、ドリブルでチームに推進力を与え、守備でも相手の攻撃の芽を摘み攻守の要となった。
前半25分の追加点は清原が起点となり、右サイドで再三チャンスをつくった梶原竜摩(3年)がドリブルで中央に切り返し、ミドルシュートを決めた。ほとんどの時間帯で主導権を握っていたが、終盤で運動量が落ちたことは否めなかった。清原は「全員が一丸となって戦えたが、足が止まり、思うようにパスが回せなかった」と悔しさをにじませたが、今月4日から始まる九州中学校体育大会に向け気持ちを切り替えた。
攻守でチームを引っ張った清原蓮
(柚野真也)
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