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天皇杯・皇后杯全日本バスケ 女子は藤蔭高校が県代表の座を射止める

天皇杯・皇后杯全日本バスケ 女子は藤蔭高校が県代表の座を射止める

天皇杯・皇后杯全日本バスケットボール選手権大会都道府県代表決定戦 女子

決勝 藤蔭高校67-65Panthers(パンサーズ)

 

 県高校総体で常勝チーム中津北高校を破り、3年ぶりに全国高校総体(インターハイ)への切符をつかんだ藤蔭高校。歓喜に沸いたあの日の勢いをそのままに、天皇杯・皇后杯全日本バスケットボール選手権大会都道府県代表決定戦でも社会人チームの強豪Panthersを67-65の僅差で破り優勝した。「“元気一番”で戦おうという意気込みで挑んだ」との言葉通り、コートやベンチはいつもの藤蔭スマイルが輝き、県高校総体に続いて笑顔いっぱいの勝利となった。

 

 決勝戦はPanthersが第3ピリオドまでリードしていたが、藤蔭が第4ピリオド開始直後に3連続ゴールを決め、一気に流れをつかんだ。一方のPanthersはパスミスやリングに嫌われる場面が増え、追加点を重ねることができなかった。結果、わずか2点差で藤蔭高校に軍配が上がった。

 

社会人チームに勝利し、優勝した藤蔭

 

 全国高校総体の出場を決めている藤蔭高校。「この大会は当初、全国に向けた調整のつもりで出場したが、大会当日の朝にせっかく戦うならやっぱり本気で勝ちに行こうと選手たちに伝えた」と芦川尚子監督。同じ高校生との試合とは違い、経験値やテクニックが上回る社会人選手を相手に、ピンチの場面でも平常心を保ち、冷静な判断ができるように成長していることが実感できたと振り返る。また、これまでの戦いではキャプテンの西田恵菜(3年)がチームの柱として際立っていたが、ガードの田中月菜(3年)の相手を翻弄(ほんろう)するパス回しやフォワードの重信幸海(3年)の鋭いカットインからのシュートなど、各選手がそれぞれ自分の役割をきっちりと果たした。

 

 「エースだけに頼るのではなく、全員がオールラウンダーとして活躍してくれることを期待したい。試合ごとに注目選手が替わるようなチームになってくれるとうれしい」という芦川監督の思いを選手が一丸となって体現し、チーム全体のレベルアップを見せてくれた試合となった。次の目標は全国高校総体での勝利。常に進化し続ける彼女たちは、全国でも最高の笑顔を見せてくれることだろう。

 

試合を組み立てた田中月菜

 

(黒木ゆか)

大会結果

2023年度