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天皇杯・皇后杯全日本バスケ 男子は日田協会が県代表を獲得

天皇杯・皇后杯全日本バスケ 男子は日田協会が県代表を獲得

 7月15日、天皇杯・皇后杯全日本バスケットボール選手権大会の都道府県代表決定戦が大分舞鶴高校体育館で行われた。昨年から社会人チームと高校の各2チームが対戦するトーナメント戦となった。男子の高校は県高校総体で優勝した大分舞鶴高校と準優勝の藤蔭高校の2校が出場。両校とも社会人チームに対して全力プレーで挑んだが、決勝に進むことはできなかった。

 

 決勝戦は同大会の社会人県予選で1位となったDRUNKARD(ドランカード)と2位の日田協会の戦いとなった。前回の対戦では20点差をつけられて敗戦した日田協会が意地を見せた。第2ピリオドまでにDRUNKARDが10点リードしたが、第3ピリオドでは日田協会が54-51と逆転、最終的に71-65で勝利し、念願の優勝を勝ち取った。

 

 試合後、日田協会の佐々木求監督は「他のチームに比べて身長も低いし、飛び抜けてうまい選手がいるわけでもない。その分、粘り強く守ることを意識した」と、チームのプレースタイルについて語った。個々のテクニックが高いDRUNKARDの攻撃に対し、日田協会は派手なプレーこそないが、全員が泥臭くも粘りのあるディフェンスを徹底し、相手を翻弄し続けた。「特別な作戦があったわけではない。選手全員が実力以上の力を出してくれた結果」と佐々木監督は選手を称えた。

 

ルーズボールに激しくぶつかる両チーム

 決勝戦では日隈久徳のディフェンスが光った。ルーズボールに対する執着も印象的だった。日隈は「自分たちは能力がない分、気持ちで勝負した。自分の役割が果たせた試合だった」と笑顔で振り返った。前回のDRUNKARDとの対戦で感じた体力不足を克服するため、走り込みを徹底。その成果が現れ、最後まで走り切った。

 

 佐々木監督は「県内には強いクラブチームが多い中、今大会に出場できたことだけでも私たちにとっては成長の証。何より高校で一番強い舞鶴と、クラブチームで一番強いDRUNKARDに勝って優勝できたということが、選手たちの自信につながるはず」と振り返り、ますますの成長と今後に期待を感じられる大会となったようだ。都道府県代表が争う次の1次ラウンドも挑戦者として、強い気持ちと粘りのプレーで一つでも上を目指す。

 

日田協会の厳しい守備が機能した 

 

(黒木ゆか)

大会結果

2023年度