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バレー バレー

それぞれの現在地 バレーボール 男子・鶴崎工業高校 女子・日田高校

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結束力で勝負 鶴崎工業

 

 来年1月の「全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー)」に向けて再スタートを切った鶴崎工業。県高校総体では決勝リーグに進出したが3戦全敗で4位に終わった。キャプテンの上野孝輝(3年)は「決勝リーグで3試合できたのは、いい経験になった。3年生がほとんど(部活を)引退しないで残ったので3年主体のチームで春高バレーに挑める。高校生活最後の夏休みも練習に明け暮れる」と決意を語った。

 

 県高校総体を終え、次の目標に切り替えるために3年生の希望者だけで6月にあった「第2回県ビーチバレー選手権」に参加した。「いつものコートとは違うバレーを経験できた。日頃使わない筋肉に刺激を与えることができた」(田畑辰悟)、「足が踏ん張れない中、体の使い方を考えることができた」(秦悠汰)とビーチでのプレーに戸惑いながらも、「みんなで楽しくバレーができた。次の目標に向けて一丸となり、全員バレーで勝負したいと思うようになった」(渡部律希)とチームの結束力は強まったようだ。

 

 ビーチバレーの結果は、参加した2組とも初戦敗退となったが、「新しいことにチャレンジしたことをプラスにしたい」と上野。大切な仲間と一緒にひと夏を越え、高校生活の集大成として春高バレーに挑む。

 

ビーチバレーで一体感が生まれた

刺激と自信を得て、再出発 日田

 

 県高校総体では1回戦負けに終わった日田。2年生主体のチームとなった中、春高バレーまで部活を続けると決めた3年生の三笘渓。「県高校総体が終わってずっとモヤモヤしていた。昨年の春高バレー県予選は病気で出場できなかったので残ることを決めた」と明かす。

 

 3年生は5人いたが部活を引退しなかったのは三笘ひとりであったことから、「学年の枠を外し、チームを一つにしようと思った。日頃と違うバレーを経験して、自分たちの弱さを知り、助け合うことでチームワークを高めたかった」と賀来宏基監督。第2回県ビーチバレー選手権に5ペアが参加した。

 

 2年生の新キャプテン田中陽美と組んだ三笘は「2人でプレーするからこそコミュニケーションを大事にした」とプレーが止まるたびに、「空いているスペースを狙おう」「1回で返してもいい。リズムをつくろう」と戦い方を確認した。スタミナのある三笘がレシーブでボールを拾い、視野が広い田中が相手の動きを見て的確にボールを返す。臼杵高校が上位を独占する中、3位と結果を残した。2人の快進撃にチームメートも刺激を受けたようで、大きな声で声援を送っていた。

 

 「いつもと状況が異なる中で自分のプレーができたのは自信となる」と田中。今月7日から始まる「天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会大分県ラウンド」が新チームの初の公式戦となる。夏休みでレベルアップを図り、春高バレー県予選ではビーチバレー同様に台風の目となる。

 

コミュニケーション力を発揮し3位となった三笘・田中ペア

 

(柚野真也)