
珠玉の一枚 Vol.41 【大分県】
その他
昨年から国体の正式競技となったビーチバレーの県代表選考会を兼ねた第2回県選手権が17日、大分市の田ノ浦ビーチであった。
男子は5組が出場し、工藤創斗・一力真人(北クラブ・別府クラブ)が優勝した。普段は週に2度、インドア(屋内)でバレーボールを練習している工藤は「ビーチとインドアでは体力の消耗が違う。昨年の優勝の経験が生きた」と、ペアを組む一力と守るエリアをしっかり分け、声を掛け合いながらボールをつないだ。一力は「相手のミスに助けれることもあったが、うまく試合を運べた」と話した。
女子は44組が出場し、最大6試合勝たないと優勝できない過酷な日程となった。県高校総体で4位だった臼杵高校から8組が参加し、会場を盛り上げた。試合前日に辻郁徳監督に「違うバレーの楽しさを学んできなさい」と送り出されたこともあり、出場選手は笑顔が絶えず、“もう一つのバレー”を楽しんだ。
男女ともに熱戦が繰り広げられた
臼杵高校の3組が準決勝に進出する快進撃を見せた理由の一つに、ビーチバレーへの対応能力の高さが挙げられる。優勝した金子沙耶(1年)は、「初めてビーチバレーをしたので砂で足を取られた」と思うように動けなかったが、これまで培った感性を生かしてボールを追った。ペアを組んだ川野芽生(3年)は「(スパイクで)飛べないから失点を防ぎ、粘りのプレーをした」と割り切ってプレー。スパイクではなくアンダーハンドパスで上下左右に揺さぶり、相手の体力を奪った。
男女各優勝チームは23日から始まる国体九州ブロック大会に出場する。「九州はレベルが高いので、まずは1勝したい」(工藤)、「ビーチで練習できる時間はないけど、日頃の練習の成果を試したい。春高バレーの県予選につながる何かを持ち帰りたい」(川野)と、それぞれ意気込みを語った。
女子決勝戦は臼杵高校同士の対戦となった
(柚野真也)
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