OITA SPORTS

6/30 MON 2025

supported by

豊和銀行

その他

2018県高校総体レポート(飛び込み競技・男女)  高い次元で演技を見せた3人、全国での活躍を期待

2018県高校総体レポート(飛び込み競技・男女)   高い次元で演技を見せた3人、全国での活躍を期待

 2日間にわたり高飛び込みと飛び板飛び込みの2種目が行われた飛び込み競技。男子は山本馨(別府翔青1年)、女子は漆間陽波乃(別府翔青3年)が両種目で優勝した。男子の江藤真透(杵築2年)を加えた3人のみの出場だったが、全員が全国大会で上位入賞できる実力者。すさまじい集中力で高得点を記録した。

 高校は違うが、同じ大分ダイビングクラブのチームメイトでもある3人。指導する茶木康寛監督は「インターハイ上位レベルの得点がとれた」と大会を振り返った。

 優勝した山本は「入水を意識して練習してきた。それが発揮できた試合だった」と話し、漆間は「ひねり技をうまくまとめられた」とそれぞれ練習の成果を出せた大会だったようだ。江藤は「ひねりなど技が苦手なので、今回は飛ぶ前の動作に気をつけた」と、自身の長所を生かす演技を見せた。

 小学生の頃から全国大会に出場している山本と漆間は経験も豊富。それぞれが全国高校総体に向けて順調な仕上がりを見せている。特に今年はオフシーズンも三重県の飛び込み競技の室内練習場まで月2回のペースで通い、実戦感覚を研ぎ澄まし、上り調子で県高校総体に臨んだ。

 技術とともに精神力が問われる飛び込み競技。「瞬間に100%の力を発揮する判断をするのはオリンピック選手でも難しい。うまい選手よりも強い選手になってほしい」と茶木監督。普段からある程度のプレッシャーを与えることで精神力強化を図っている。全国大会での表彰台を目指す3人にとって、県高校総体は通過点であり、これからが本番。全国での活躍を期待したい。

 

出場は3人だったがハイレベルな演技を見せた

 

2018県高校総体レポート〜憧れの舞台を目指して〜

PICKUP PLAYERS FILE

 

進化が問われる1年目の夏

 

山本馨(別府翔青高校1年)

2002年7月12日生まれ、167cm、55kg、別府山の手中学校出身

 

 

 小学1年の頃参加した体験教室が楽しくて、以来、飛び込み競技に打ち込んできた。通常であれば11月から2月はオフシーズンとなりプールに入ることはないが、今年は県外の練習場に遠征し、練習を重ねた。日本代表という高みを常に目指しているからだ。

 全国的に高校3年生のレベルが高いが、1年生の山本にとって自身初となる全国高校総体での目標は明確だ。高飛び込みで表彰台、飛び板飛び込みで入賞を狙う。

 幼い頃から国際大会に出場しており、高校でどのような演技を見せるか注目が集まる。「いい調子で仕上がってきているので目標達成できそう」と本人も気合い十分だ。

 

 

(黒木ゆか)