大分上野丘高校ラグビー部 佐藤武信(3年) file.827
ラグビー
2018県高校総体レポート(ラグビー競技) 常勝軍団・大分舞鶴が圧勝。大分東明も健闘!
15人制ラグビーの決勝は、3年連続で大分舞鶴と大分東明の対決となり、常勝舞鶴が貫禄の勝利。41年連続57回目の優勝となった。
4月に行われた7人制大会で大分舞鶴を倒した大分東明は、その勢いに乗り序盤から闘志あふれる攻撃を展開。大分舞鶴に先制点こそ許したものの、前半15分には主将の河村陸(3年)がインゴールに走り込みトライ。これが15人制の公式戦では1年ぶりに舞鶴から奪ったトライとなり、応援の観衆からも歓喜の声が湧いた。
しかし、試合の流れを掌握していたのはやはり大分舞鶴だった。決勝戦までにケガ人が相次ぎ直前にポジションチェンジもあったが、短期間で調整。公式戦初出場となった左ウイングの内田遥太朗(2年)が3トライを挙げるなど功を奏した。
さらに、この春にフィジーから留学した大分東明のセコナイア・ブルとジョアペ・ナホの巨漢1年生コンビも攻略。相手の重量をものともしないタックルで相手の攻撃を崩した。得意のモールでも落ち着いてトライにつなげ、前後半合わせて7トライ、3ゴールを奪い、41-12でノーサイドとなった。
大分舞鶴の主将・佐々木康成(3年)は「攻撃がやりづらく前半は体力も削られたが、最後まで落ち着いて戦えた」と振り返った。試合前、7人制大会の借りを返したいと話していたが、有言実行。全九州高校大会では福岡県の強豪、東福岡との対戦が控えている。
15人制に先立って行われた10人制ラグビー決勝では、玖珠美山が臼杵を破って初優勝した。
57回目の優勝となった大分舞鶴
2018県高校総体レポート〜憧れの舞台を目指して〜
PICKUP PLAYERS FILE
心身ともに成長し、頼れる主将に
佐々木康成(大分舞鶴高校3年)
2001年1月10日、180cm、93kg
昨年からひと回り体が大きくなり、精悍さが増した。持ち味の体幹の強さにも磨きがかかっている。今大会でも相手のタックルを跳ね返し、低く刺さるようなタックルで相手の反撃を阻止するなど、強靭なフィジカルを見せつけた。
また、自らの提案で朝練を復活させるなど、キャプテンとしての素質も十分。堀尾大輔監督へも「絶対に花園ベスト8まで連れて行ってくれる」と信頼を置く。まさに「ナンバーエイト」にふさわしいラガーマンだ。
高校最後の冬に向け、通過点のひとつである夏。全九州高校大会では強豪・東福岡高校との再戦がすでに決まっている。「春の全九州高校新人大会で互角に戦える自信を得た。今度はロースコアに持ち込み競って勝ちたい」と意気込んでいる。
(冨松智陽)