大分上野丘高校ラグビー部 佐藤武信(3年) file.827
ラグビー
別府市で魅力伝える ラグビーフェスティバル
5月13日、別府市の実相寺多目的グラウンドで「第1回JALラグビーフェスティバル」が開催された。このフェスティバルは昨年、別府市と日本航空(JAL)、立命館アジア太平洋大学(APU)が連携協定を結んだことがきっかけとなり実現した。1年半後に迫ったラグビーワールドカップ(W杯)に向け、選手や関係者がラグビーの魅力を伝えた。
会場では少年ラグビーチームの交流試合が行われ、子どもたちが元気いっぱいにプレー。試合後はJAL特製紙飛行機教室にちびっこラガーマンや親子連れが参加し、試行錯誤しながら紙飛行機づくりにチャレンジした。
開会式ではW杯キャンプ地内定発表会が行われ、別府市国際スポーツ大使である元日本代表選手・監督の向井昭吾さん、元日本代表選手の後藤翔太さんが別府市でキャンプする海外3チームの特徴を紹介した。向井さんは「前回優勝のニュージーランド、準優勝のオーストラリア、世界ランキング7位のウェールズと強豪が集結することに驚いている。別府市はじめ、関係者の努力と思いが結実した結果」と述べ、少年ラグビーチームの子どもたちへ「世界で活躍する選手をしっかり見てほしい」と伝えた。子どもたちも「すごいタックルやパスが見たい」「楽しみ」など、笑顔で答えた。
紙飛行機づくりにチャレンジ
開会式の後は、日本航空のラグビー部「JALウイングス」と別府市を拠点に活動する社会人チーム「別府クラブ」の試合が行われた。115-0とJALウイングスの圧勝に終わったが、別府クラブは後半に諦めない粘りのプレーでゴール前へ迫るなど見せ場をつくった。実況は後藤さんが担当。ラグビーの知識がない人も楽しめるよう、プレー一つ一つを丁寧に説明し、ときにユーモアを交えたコメントで会場を盛り上げた。
ハーフタイムにはAPUの留学生が、ニュージーランド代表オールブラックスが試合前に行う伝統舞踊ハカを披露し、多くの観客を魅了した。
雨が降り、濃霧というあいにくの天候だったが、参加者たちはラグビーの魅力を満喫し、晴れやかな表情を見せていた。
JALウイングスと別府クラブが対戦
(甲斐理恵)