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大分工業高校 キャプテンの分まで戦ってみせる

大分工業高校 キャプテンの分まで戦ってみせる

県高校総体直前特集 ラグビー#03 大分工業高校

 

 長年にわたりチームを率いた安東宏明監督が3月に退き、三浦芳弘コーチが新監督に就任した大分工業。公式戦経験がほぼない新3年生主体のチームは、ようやく「型」が整ってきたところ。三浦監督は「今年のチームはまじめで忠実にプレーをこなす。だが臨機応変さが足りない」と課題を挙げる。

 

 強いフォワードが大分工業ラグビー部の伝統。強靭なパワーで自陣を押し上げ、そしてバックスへと展開するためには、攻守において状況判断を任されるスクラムハーフやスタンドオフの役割が重要。そこに不安材料が残っている。

 

 「まだ型ばかりにこだわっている。何しろ試合経験数が少ないので実践を積めば解消される。今回の合宿では尾道(広島)や高鍋(宮崎)など全国大会経験校と試合をさせてもらえるいい機会になった」と5月連休での合宿を振り返った三浦監督。「県高校総体後、夏場からが面白くなるだろう」と先を見据える。

 

 懸念材料はキャプテンでナンバーエイトの高野兼士朗(3年)が、けがで戦線離脱を余儀なくされていること。しかし、チームの誰もが「キャプテンの穴を埋める」という意識を持って日々の練習に臨んでおり、高野自身もチームのためにできる裏方の仕事を精一杯やっている。互いを思いやる気持ちがチームにいい効果をもたらしているようだ。

 

 新体制になり、まだ公式戦で勝利を挙げられていない。反則から試合の流れが崩れていく。そうならないためにも日々の生活から規律を守ることを徹底し、まずは目の前にある1勝を目指す。

 

今年も伝統のFW戦に持ち込む

 

 

副キャプテンに聞く!

 

林遼平 センター/3年 

2000年10月26日 174cm・77km 稙田東中学出身

 

 

Q:昨年と比べた今年のチームの特徴は?

A:昨年のチームは卒業した3年生で構成されていたので、今年の3年生たちは実践経験が不足。その分レベルアップしようという気持ちが一段と強い。新1年生がたくさん入部したので、戦力が厚くなることに期待もしている。

 

Q:どういうプレースタイルを目指していますか?

A:大分工業は伝統的にフォワードが強い。どんどん前に出ていってバックスに展開するスタイルを今年も貫きたい。

 

Q:攻守の要となるセンターというポジションですが、自分の持ち味は?

A:タックルをしっかり止めて、ディフェンス面でチームに貢献したいと思っている。今年は昨年より周囲の状況を見られるようになってきて、ラグビーのことがより分かってきたところ。

 

Q:県高校総体への意気込みを聞かせてください。

A:けがをしているキャプテンの分まで僕がチームを引っ張っていかなければと、責任を感じている。チーム全体に「キャプテンの分まで戦う」という意識があるので、みんなでしっかり試合を盛り上げていけたらと思う。

 

(冨松智陽)

大会結果