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中津東高校 垣間見せた新スタイル

中津東高校 垣間見せた新スタイル

2018OFAリーグ開幕特集 #03

 

 「高円宮杯JFA U-18サッカーリーグ2018 OFAリーグ」(OFAリーグU-18)に所属し、6月の県高校総体に向けて強化を図る高校を特集する。3回目は確固たるスタイルを確立し、試合を重ねるたびに熟成されつつある中津東だ。

 

 開幕戦から2試合を終えて勝利こそないが、チームの目指す方向性にブレがない。前線から果敢にプレッシャーをかけ、相手のパスコースを限定し、アバウトなロングボールを蹴らせては最終ラインで跳ね返す。肝となるのはライン設定。3バックの星野嵐(3年)を中心に最終ラインを細かく上下動し、全体がコンパクトになるように修正する。「新チームを立ち上げてから方向性は間違っていない。個の力で飛び抜けた選手がいないので互いにカバーをし合うために距離感を大事にしている」と軸丸耕平監督。

 相手チームのオフサイドの回数が多いのは、最終ラインを高く設定したからこそ。「オフサイドトラップをかけていると言うよりは“かかっている”という感覚」と軸丸監督。GKの前に広大なスペースを与える怖さはあるが、「そこは思い切ってチャレンジするしかない」と、リーグ戦で狙い通りに試合を運べているのは大きな収穫となっている。

 一方、ボールポゼッション(保持率)を高めることを意識して取り組んできたようだが、それに関してはまだ不満の残る内容と言わざるを得ないだろう。ボールの収まりどころがなく、攻撃の変化が乏しい。それでも昨年から試合に出ている上杉理貴、森木大雅、泉丈一郎の3年生が軸となり、攻撃を組み立て、精度を高めていけば今後も大崩れはなさそうだ。

 「前線で数的有利をつくってコンビネーションで崩せるようになっている」と言うのは上杉。センターバックからボランチにポジションを変えたオールラウンダーが攻撃を展開できれば、自ずと前線の選手にも好影響を及ぼすはずだ。前線と2列目の関係がこれからの見どころになるだろう。

 

最終ラインを細かく上下動し、跳ね返す

 

キャプテンに聞く!

 

上杉理貴 MF/3年

2000年5月17日生まれ。169cm・64kg。前所属チームは宇佐トリニータU—15

 

 

Q:OFAリーグU-18が開幕しましたが、現在のチームの状態は?

A:個々の場面で負けるところはあるが組織で戦えている。最終ラインがコンパクトになるようにラインをそろえてくれている。チーム全体として守備はできているので、あとは点がほしい。僕を含めて攻撃陣が決めるべき場面で決めれば勝てるチームになると思う。

Q:昨年のチームと今年のチームの違いは?

A:昨年は個人の力があったが今年は組織で戦うチームを目指している。やるべきことが分かっているので、あとはビビらずにコンパクトな陣形で戦えるかどうか。

Q:キャプテンとして心掛けていることは?

A:率先して声を出して盛り上げる。

Q:どんなプレーでチームを引っ張り、勝利に貢献したいですか?

一発で局面を変えるパスに自信がある。徐々に前線の選手との連係が良くなり、手応えを感じている。自分の得点、アシストでチームを勝利に導きたい。6月の県総体に向けて優勝できるチームにしたい。

 

(柚野真也)

大会結果