OITA SPORTS

6/30 MON 2025

supported by

株式会社古城

サッカー サッカー

柳ケ浦高校 インターハイへの試金石、九州なでしこ大会出場を目指す

柳ケ浦高校 インターハイへの試金石、九州なでしこ大会出場を目指す

 九州なでしこサッカー大会出場を目指す柳ケ浦高校女子サッカー部は、15日に出場権を懸けて県大会決勝で大分トリニータレディースと対戦する。新1年生9人が加わり新たなスタートを切ったが、「有望な1年生が入ったが上級生の意地を見せなさい」という林和志監督の考えの下、この大会までは2、3年生チームで出場している。

 

 春休みには高校女子サッカーの名門・神村学園(鹿児島県)との合同合宿で、球際で負けないこと、1対1の駆け引きや判断を再確認した。「インターハイ(全国高校総体)予選に向けて、この時期にしては例年以上に仕上がりがいい」と林監督。昨夏の全九州高校体育大会で初優勝したメンバーが主力となり、チームの骨格ができている。キャプテンの山口真梨乃(3年)は「まだまだ課題はあるが攻撃につながるボールを奪う守備が浸透している」と話し、1年生から正GKとしてゴールを守る山村あずき(2年)は「経験のある選手が苦しい時間帯に声を掛け合い、引っ張れるようになった」と手応えを口にする。

チームの仕上がりは順調

 

 九州なでしこサッカー大会の県大会初戦となった中津フットボールクラブPOMATO戦では、先制点を奪われたが浮き足立つことなく、ゲームメークに長けた中尾奈摘(2年)がすぐに得点を奪い返し、3得点全てに絡む活躍で勝利に貢献した。チームは豊富な運動量を武器に、高い位置でのボール奪取から、素早いカウンターでゴールを狙うスタイルを確立している。

 

 一方、不安が露呈したのが、ボールを失う回数の多さだ。ボールを回している時にミスが続き、陣形が崩れた隙を突かれた。ボールが落ち着かないため、攻撃に幅が生まれず、単調なアタックを繰り返した。山口は「空いたスペースでボールを動かし、速攻と遅攻のメリハリをつけなければいけない」と改善ポイントを挙げた。

 

 決勝の相手トリニータは技術が高く、攻守でバランスのとれた好敵手。自分たちの力を推し量る試金石となる。インターハイ、全日本高校女子サッカー選手権の出場を目指すチームの真価が問われる一戦となる。

 

豊富な運動量を生かしたサッカーを目指す

 

(柚野真也)

大会結果