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三好ヴァイセアドラー 国内最高峰「Vリーグ」に参戦

三好ヴァイセアドラー 国内最高峰「Vリーグ」に参戦

 3月24日、大分三好ヴァイセアドラーが今秋開幕するバレーボールの新リーグ「Vリーグ」に参戦することが決まった。26日に県庁で会見を開き、チームを運営する三好内科・循環器科医院長の三好博部長は「新戦力を獲得し、事務局スタッフも増員する。運営を含め九州唯一のクラブとしての特色を出したい」と述べた。

 会見には、12年前にVプレミアリーグ昇格の際にキャプテンとして臨んだ小川貴史監督も出席し、「トップリーグで戦う厳しさを知っている。勝つためには個人の能力のアップはもちろんだが、サーブ、レシーブ、ブロックのどのポイントで上回るかが重要。現時点でVプレミアリーグ経験者はいないが、若く伸びしろのある選手の勢いを武器にしたい」と決意を新たにした。

 

 男子のVリーグ1部(V1)には、旧Vプレミアリーグの8チームと、その下のカテゴリーとなるVチャレンジリーグを戦った大分三好、VC長野が加わる。10チームによる3回戦総当たり(27試合)のリーグ戦を行い、開幕は10月26日の予定。これまで1枠あった外国籍選手枠に加え、アジア枠として東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国と中国、韓国、台湾の選手を起用することができ、オンザコート2(2人の外国籍選手が同時にコートに立てる)のルールが適用される。さらに他チームからの選手が移籍しやすいように期限付き移籍も取り入れる。

 

「若く伸びしろのある選手の勢いを武器にしたい」と小川監督

 

 戦力的には、今季Vチャレンジリーグを戦い抜いたエースのヤカン・グマや新キャプテンとなった高山伸悟、成長著しい濱本豊、米田亘希が中心となるが、「アジア枠を使い、日本代表クラスの選手の獲得に動いている」(小川監督)。大幅な戦力の入れ替えはないものの、要所となるポジションで即戦力の獲得を目指す。

 

 大分三好の強みは攻撃的バレー。「格上相手がほとんどだがビビらず、チャレンジャーとして挑みたい」と高山。鋭いサーブで相手陣形を崩し、ブロックの狙い所を定める今季の戦い方がV1リーグでどれだけ通用するか定かでないが、小川監督は「自分たちのスタイルを見失わずに戦いたい」と話し、「最初は我慢する期間が続くと思うが、早い時期に1勝して成功体験を積ませたい。目標は2桁勝利」と力強く語った。

 

 いずれにしても、新シーズン開幕まで7カ月。運営資金に戦力補強、スタッフの増員、観客動員数増加など課題は多いが、「バレーボールを熱くする大分県」をスローガンに、地域に根ざしたチームとしてバレーボールの魅力を発信していく。日本最高峰リーグの門をくぐった以上は、クラブだけでなく、ファンも県民も腹をくくって前に進み続けるしかない。

 

新キャプテンとなった高山

 

(柚野真也)