OITA SPORTS

7/1 TUE 2025

supported by

江藤産業

その他

デフビーチバレー体験会 普及に向け代表選手が指導

デフビーチバレー体験会 普及に向け代表選手が指導

 聴覚障がい者(デフ)によるビーチバレーボールの普及や交流を目的とした「デフビーチバレーボール」の体験会が、別府市のべっぷアリーナで開かれた。当日は雨だったこともあり、会場を餅ケ浜ビーチから変更。聴覚障がい者や小学生、大学生など約150人が参加し、デフビーチバレーの日本代表選手や大分三好ヴァイセアドラーの選手らが手話を交えて指導した。

 

 デフビーチバレーボールのルールは、通常のビーチバレーボールと変わらない。唯一の違いはチームメートの声やボールを弾く音が聞こえないこと。攻撃のパターンは指で合図したり、手話でコミュニケーションを図る。

 

 参加者はルールの説明を聞いた後、ボールを使ったアップで体をほぐし、トス、レシーブの練習、2対2の試合などを楽しんだ。デフビーチバレー日本代表の瀬井達也は「これまでは自分の練習ばかりだったが、初めていろんな方に教えて楽しかった」、同じく今井勇太は「デフビーチバレーは難しいイメージがあるが、ペアを組む相手のことを考えてプレーすれば、声や音が聞こえなくてもプレーできることが分かってもらえたと思う」と話した。

 

デフビーチバレー日本代表選手らが手話を交えて指導

 

 瀬井と今井は昨年7月の国際大会「デフリンピック」にペアを組んで出場した。長身で経験豊富な瀬井が落ち着いて試合を運び、身体能力が高く、レシーブに安定感のある今井は思い切りのいいプレーをみせた。瀬井は「結果は出なかったが世界の強豪と互角に戦えた」と振り返り、今井は「3年後のデフリンピックに出場してメダルを取りたい」と意気込みを語った。

 

 日本デフビーチバレーボール協会によると、今年10月に大分市の田の浦ビーチで「第1回アジアデフビーチバレーボール大会」が開催される。瀬井・今井ペアは「今度は試合で大分に来たい」と話し、4月からアジア大会に向けて代表強化合宿などに参加し、技術を磨く。

 

レシーブのコツを教える瀬井達也(左)

 

(柚野真也)