大分高校ソフトテニス部 青野良真(3年) file.825
ソフトテニス
ソフトテニス 明豊 挑戦者として挑む全国舞台
「(高校)最後の大会で最高の成績を残せるように」。3カ年計画でのチームづくりを目標に掲げる吉良洋介監督の下、一つひとつの技術向上に向けて地道な練習を重ねる明豊高校ソフトテニス部。有終の美へのステップとして、県高校新人大会では優勝を果たし、全日本高校選抜大会九州地区予選では4位入賞と結果を残した。今月28日から愛知県で行われる全日本高校選抜大会に出場し、ベスト8以上を狙う。
部員は2年生2人、1年生が8人。1年生が中心のチームとあって、高校での試合経験の少なさは否めないが、今年のテーマとして掲げた“挑戦”の気持ちを胸に、一つひとつの経験を力に変えて、着実に力をつけてきている。
昨年の全日本高校選抜大会では4強入りを果たした。先輩の努力する姿を間近で見ていた2年生は、自分たちの代でも“強い明豊”の伝統をつなぎ、その喜びの瞬間を分かち合いたいという思いが強い。練習中に人一倍声を出し、雰囲気を盛り上げるキャプテンの早野真優(2年)は「先輩が全国ベスト4入りをした瞬間、ベンチで一緒に泣きながら喜んだ。あの感動をもう一度味わいたい」と意気込む。
副キャプテンの真島千奈(1年)は「1年生が多いチームだからこそ、思い切ったプレーをしたい」と、勝利へのプレッシャーを抱えながらも自分たちらしいプレーで確実に勝利を重ねていくと力強く語った。
全日本高校選抜大会に向けて気合十分
全国ベスト8に向けての3か条
①メンタルの強化
②状況に応じた臨機応変なプレー
③挑戦者としての強い気持ち
新チームは基本を中心に練習を重ねてきた。それがきちんと形になりつつあり、勝利に結びついてきていると吉良監督は評価する。その反面、選手自身が考えてプレーする局面では、まだまだ経験不足による失点も多い。試合を重ね、的確な状況判断ができるようになれば、もっと強いチームへと成長することだろう。気負うことなく、伸び伸びと自分たちらしさを発揮できたとき、自ずと結果がついてくるはずだ。
今年の部のテーマは挑戦
(黒木ゆか)