
珠玉の一枚 Vol.41 【大分県】
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明日から始まる全国高校柔道選手権大会に出場する柳ケ浦柔道部。昨夏の全国高校総体の団体5位となった男子は、その時の主力が残り今大会も上位進出を目指すが、軽量級ぞろいの女子は初戦突破を目標とする。1回戦は東海大静岡翔洋(静岡県)との対戦が決まり、「まずは1回戦突破に集中したい。強い相手だが、どこでポイントを取るか見極めオーダーを決めたい」と小倉昌昭監督。
前回の全国高校選抜大会の団体に出場したキャプテンの石井乃愛(2年)は、個人57kg級に出場し、団体では中堅を任せられそうだ。身体能力が高く、スピードとキレのある払い腰を武器とする。石井は「気持ちを押し出し、どんな結果になっても全力を出し切りたい」と意気込みを語った。
先鋒の松谷なつみ、大将の工藤奈々の1年生コンビは、怖いもの知らずの勢いがある。中学の頃から全国大会で結果を残した村上さくら(1年)を団体で使わず、個人52kg級に専念させたのは減量苦によるものだが、小倉監督は「全国舞台の経験を積んでほしい」と夏の全国高校総体を見据えて、チームの底上げを考えている。
村上は、「団体に出られないのは悔しいが、その分、個人戦に集中できる。自分がどれだけできるか試すチャンス。一発勝負なので番狂わせを起こしたい」と気合十分だ。男子ほど下馬評は高くないが、個人、団体とも一つでも多く勝ち経験を積みたい。
試合を控え、段取りも緊張感が高まる
①勝負どころの見極め
②勝ちたい気持ち
③力を出し切る
団体戦は戦い方次第で大番狂わせが起きる。相手の実力が上であっても負けない試合はできる。先鋒、中堅、大将のどこでポイントを確実に挙げるか、オーダー決めを含め、勝負の見極めは重要だ。特にトーナメント戦の初戦は緊張もある。「どれだけ日頃の力を出せるかは気持ちの部分。勝ちたい思いの強さが問われる」と小倉監督は話している。
まずは初戦突破が目標となる
(柚野真也)
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