
珠玉の一枚 Vol.41 【大分県】
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1月の全九州高校選抜大会(学校対抗戦)でフルーレ優勝、サーブル4位入賞を果たし、今月24日から行われる全国高校選抜大会に2種目の出場を決めた別府翔青女子フェンシング部。個人では国際大会優勝など、上野優佳(1年)の活躍が知られるが、学校対抗戦では全国でなかなか勝てていない。「全員が力をつけないと全国で上を目指すのは難しい」(日名子聖也監督)と、選手個々の力を伸ばすことを課題に練習に取り組んでいる。上野は4月から関東の学校へ拠点を移すことが決まり、一緒に戦える最後の試合となるため、チームメイトたちの意気込みは今まで以上に強い。
技の応酬はもちろん、相手との駆け引きも重要なフェンシングにおいて、経験値も勝因のひとつ。高校からフェンシングを始めた選手が多い翔青にとって、試合で経験不足が現れることもあるが、フェンシングに対する情熱とチームでの勝利に対する思いでカバーする。昨年の県高校新人大会フルーレは上野の逆転勝利による優勝だった。キャプテンの板山梨音(2年)は「優佳ちゃんに頼って勝てた試合も多い。チームで勝つためにはみんなでレベルアップしなければいけない」と話す。全員が自覚し、ひとつでも多くの技を身につけるべく練習に励み、少しずつだが個の能力がアップしている。「九州大会では試合の組み立て方や、今何をしなければならないのかなどを考えながら戦えた試合も多かった」と日名子監督はその成長ぶりを評価している。全国高校選抜大会ではベスト4という高い目標に挑む。
年代別カテゴリーの日本代表として活躍する上野優佳
①個々の能力アップ
②劣勢の時こそ良い雰囲気をつくる
③負けない気持ち
学校対抗戦といってもフェンシングは1対1の戦い。勝つためには精神的な強さが要求される。九州大会では「緊張から実力の半分も出せない選手がいた」(日名子監督)という。そんな時こそベンチが声を出し、チームが団結して良い雰囲気をつくりたい。まだまだ成長過程のチームだが、全員の技術が上がり、それを本番で100%発揮できる精神力が身に付いたとき、本来の力を見せてくれるはずだ。
5人そろっての最後の大会となる全国選抜大会で最高の結果を残すと意気込む
(黒木ゆか)
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