国スポ 期待高まるチーム大分 今年も千点以上目指す 【大分県】
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オリンピアンが指導 フェンシング体験教室
フェンシング普及に向け、大分県フェンシング協会は、大分県立総合体育館フェンシング場で体験教室を行った。小学生を対象に24人が参加し、ルールや基礎技術を学んだ。
講師はオリンピックに2度出場した冨田智子と千田健太が務めた。フェンシングは1896年の第1回近代オリンピックから今日に至るまで、毎回正式種目となっている伝統競技であることを説明。種目には「フルーレ」「エペ」「サーブル」の3種目があり、初心者には基礎技術が集約されているフルーレが安全で分かりやすいと話した。
子どもたちは基本となる構えやフットワークを学び、初めて触れる剣を使って模擬試合を体験した。攻撃、防御が入れ替わり、瞬時の技の応酬がこの競技の魅力。冨田は「スピードのほかに重要なのがタイミングと間合い」と呼び掛けた。
フェンシングの基礎技術を学んだ
フェンシングの精神は、「礼に始まり礼に終わる」日本の武道に通じるところがある。「実際にフェンシングの試合も始まりと終わりに『ラッサンブレ、サリューエ(気をつけ、礼)』と挨拶をする。スポーツを通して礼儀作法を学ばせたいという理由から、子どもにフェンシングを習わせる人も多い」(冨田)という。
「必要なのはフェンシングを好きになってもらうこと」と話す千田は、中学からフェンシングを始めてロンドンオリンピックでフルーレ団体銀メダルを手にした。「大分県は小学校から高校まで、ハード面や指導者など競技環境が整っている。行政のバックアップもあり、世界を目指せる」と未来のフェンサー(選手)の躍進を心待ちにしていた。
「大分県は競技環境が整っている」と話す千田健太
(柚野真也)