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国体クロスカントリー成年男子 荒金真太郎 先駆者として引っ張る覚悟

国体クロスカントリー成年男子 荒金真太郎 先駆者として引っ張る覚悟

 井上倫明大分県選手団総監督(県教委体育保健課長)の「気負うことなく普段の力を発揮してくれればいい。今秋の福井国体で10位台を目指す“チーム大分”の先陣を切るのが国体冬季大会の選手団の役割だ」という激励で始まった「にいがた妙高はね馬国体」。スキー競技が2月28日に全日程を終えた。

 

 スキー競技団を引っ張った荒金真太郎(37歳、豊後大野市消防本部)は「チーム大分の一員として全力で戦う」と強い気持ちで競技に臨んだ。国体2度目の挑戦となるクロスカントリー5kmに出場し、22分34秒2の51位でゴールした。スポーツ万能。学生時代はサッカー、ラグビー、アメフトと多くの競技を経験し、社会人になってからスキー競技のジャイアントスラロームを始めた。3年前に県スキー連盟の勧めで、「体力には自信がある」とクロスカントリーに転向した。

 

「チーム大分の一員として全力で戦う」と決意表明した荒金真太郎

 

 クロスカントリーは陸上競技の長距離種目と同様に持久力が要求される。また、スキーテクニックや雪質に合わせたワックスの選択などの技術も重要になる。県内では競技経験者が少ないことから、他県の競技者と情報交換するなどして競技力向上に努めた。「全力でぶつかる」を信条とする荒金は試行錯誤を繰り返し、「無駄な抵抗を少なくし、スキーを滑らせる感覚をつかんだ。場慣れしていない不安はあるが、技術は昨年より上がったと思っている。あとは微調整するしかない」と自信を持って臨んだ。

 

 今大会の5kmコースは全体的にアップダウンを繰り返すタフなコース。序盤は順調だったが、勝負の分かれ目となる中盤は最低地点から最高地点まで一気に70mを駆け上がる坂があり、ペースが落ちた。試合前に「参加するだけではなく結果を残したい」と話していたが最下位に終わった。だが、荒金自身だけでなく後継者のためにも経験を積んだことは大きい。チャレンジする楽しさを知る荒金の戦いは、まだまだ続く。

 

長い手足を活かし力強く滑走した

 

(柚野真也)