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バサジィ・フットサル リーグ戦総括 けが人続出、最後まで攻守かみ合わず最下位

バサジィ・フットサル リーグ戦総括 けが人続出、最後まで攻守かみ合わず最下位

2017/18シーズン成績

4勝7分22敗 12位

 

 2017/18シーズンのホーム最終戦では3失点後に底力を見せ、逆転勝利したが、その後の試合は攻守がかみ合わず、4連敗で最下位。失意のリーグ戦を終えた。Jリーグのように1部、2部といったカテゴリーがないため、来季も同じ舞台で戦えることは救いである。

 

 大きな期待を持って迎えられた30代の原田浩平、山蔦一弘、狩野新の元日本代表トリオは、練習に取り組む姿勢や勝負に対する執念を示したが、けがやコンディション不良で全盛期の輝きを取り戻せず、チームを勝利にもたらす仕事はできずに終わった。また、成長を期待した若手も伸び悩み、仁部屋和弘、白方秀和、森村孝志らのように監督、スタッフの信頼を勝ち取ることはできなかった。

 

 戦術面でも、攻守のバランスを気にするあまり中途半端になり、ベースとなる戦い方が不透明なまま時間だけが過ぎていった。また、リーグ前半戦はけが人が続出し、一時期はメンバー17人のうち6人しか練習できない非常事態もあった。

 

今季はけが人が続出し、練習が十分にできない時期もあった

 

 目標としていたプレーオフ圏内の5位の可能性が消滅した秋以降は、目の前の試合に集中して、自分たちのスタイルを取り戻すことに力点を置いた。それでも早い時間帯に失点すると、そのままズルズルと敗戦を受け入れてしまう。ボール支配率を高めて自ら主導権を握る時間帯もあったが、1試合を通して目指すフットサルが形となることはなかった。

 

 唯一の明るい話題は仁部屋、森村の2人が、今シーズンも日本代表に選出されたこと。代表に長く君臨する仁部屋は別格だが、森村は代表の合宿、試合を経験するたびに、プレーに落ち着きと安定感が増した。セレクションからトップチームの契約を勝ち取り、日本代表まで上り詰めた“叩き上げ”の存在は、今後のクラブの目指す道を明確にしたのではないか。

 

 2017/18シーズンを評価すれば、どうしても厳しいものにならざるを得ない。だが教訓と課題は今後に必ず生かされるはずだ。育成型クラブへの転換を進めるため、来年度には下部組織を設立する。クラブとして何を継承し、何を刷新するのか、もう一度吟味して、再スタートを切るしかない。

 

気持ちを切り替え3月の全日本選手権に挑む

 

(柚野真也)