
珠玉の一枚 Vol.41 【大分県】
その他
佐賀国スポ アーチェリー少年女子
10月7日 鹿島市陸上競技場
3位決定戦 大分6-2兵庫
おととしの3位、昨年の2位を超える、ジャンプの年となるはずだった今年の佐賀国スポ。アーチェリーの成年女子は3位で終わった。それでも3位決定戦は1セット6射(2射×3人)を、全員が4セット全てで10点満点中8点以上をたたき出す安定感と「絶対に勝つ」という執念を見せた。
今年の成年女子は大学生で構成。日本代表の園田稚(早稲田大4年)と朝久野奈波(近畿大4年)、渡辺芽吹(同1年)は、過去最強との呼び声も高かった。団体の予選を兼ねた個人戦では、朝久野が1位、園田が2位、渡辺が15位。予選を文句なしの1位で通過した。決勝トーナメントも順当に勝ち上がったが、準決勝でシュートオフ(延長戦)の末に敗れた。決して調子は悪くはなかった。4セット全てで狙っていた50点以上を出す高得点を記録したものの、相手はそれ以上に調子が良かったとしか言いようがなかった。
抜群の安定感で3位となった
翌日に控えた3位決定戦を前にミーティングを開催。「普段通りに引けば負けることはない」とネガティブになることはなかった。国スポ九州ブロック前に集結し、その後も月に1度合同練習ができる程度の即席チームでも、全員実力があることは分かっていた。チームワークさえ良ければ何とかなると「アーチェリー以外の話で盛り上がった」(園田)とミーティングは「女子会」に終始し、和やかな雰囲気で試合に臨んだ。
小雨が舞う3位決定戦だったが、動揺など微塵(みじん)もなかった。朝久野、園田がテンポ良く引くことでリズムが生まれ、3番手の渡辺は「何も考えず流れの中で引けた」と流れに乗った。来年就職となる大学4年の園田と朝久野は、「来年の国スポも、大分の選手として出場する!」と宣言。国際大会を多数経験する園田だが、「国スポはお祭りのように楽しく、大分に貢献できる大会」と楽しみにしており、朝久野も「次こそは優勝したい。それまでに力を付けたい」とさらなる飛躍を誓った。
「来年こそ優勝する」と誓った
(柚野真也)
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