
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
現在24連覇中の東九州龍谷。今夏の全国高校総体では3位となるなど揺るぎない「1強体制」が続いているが、ライバルたちが着々と覇権奪回の準備を整えているのも事実。26日から始まる決戦を前に、注目校を紹介する。第1回は佐賀国スポに単独校で出場する東九州龍谷。
今夏の全国高校総体で3位になってから、快進撃を続ける東九州龍谷。国スポ九州ブロックを1位通過し、天皇杯・皇后杯全日本選手権大会の九州ブロックラウンドでは大学生を相手に力勝ち。内容に結果も伴い、着実にステップアップしている。
U-18日本代表であり、エースの忠願寺莉桜(1年)に注目が集まるが、姉の風来(3年)は強烈なブロックとキャプテンシーでチームを引っ張る。アウトサイドヒッターの梶山葵(同)、藤崎愛梨(2年)は決定力に加えレシーブ力にも定評があり、守備に安定感をもたらしている。
夏以降、快進撃を続ける東九州龍谷
トスを上げることで攻撃陣を動かすセッターの吉村はぐみ(1年)は、中学時代から国際大会を経験する実力者。東龍の代名詞である高速コンビバレーにすぐに適応し、入学直後から正セッターとしてトスを散らす。ただ、ここにきてピンチサーバーとして出場していた山浦槙(3年)が調子を上げている。全国高校総体でメンバー外となった悔しさを力に、吉村のけがで急きょセッターとして出場機会が巡ってきた国スポ九州ブロックでは代役以上の働きをした。相原昇監督は「ブロックのできる吉村とレシーブのうまい山浦、2人の特徴の異なるセッターがいることで戦術の幅が広がる」と期待する。
佐賀国スポでは、勢いそのままに全国高校総体以上の成績を目指す。春の高校バレー県予選を突破し、日本一への青写真を描く。忠願寺風来は「国スポも県予選も同じ。自分たちのバレーをして、目の前の試合に勝つことだけを考える。結果はその後についてくる」と一戦必勝を掲げる。
セッターの吉村はぐみ
(柚野真也)
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