
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
世代の枠を超えて最強チームを決めるバレーボール女子の天皇杯・皇后杯全日本選手権大会。その出場を懸けた九州ブロックラウンドは22日、ダイハツ九州アリーナで行われた。県勢は東九州龍谷、大分商業、国東の高校3校と社会人クラブのリアン大分が出場。16チームが3組に分かれ、C組で優勝した東九州龍谷がファイナルラウンド出場権を獲得した。
来月6日に始まる国スポの強化試合として臨んだ東九州龍谷は、初戦で九州共立大(福岡)、2回戦で鹿屋体育大(鹿児島)と九州の強豪大学と対戦。真っ向勝負を挑み、2試合とも試合中盤まで相手の巧みなクイック攻撃に苦しんだものの、その後は見違えるように躍動した。
力強いスパイクを決める忠願寺莉桜
頼れる1年生エースの忠願寺莉桜が決定力を高めれば、脇を固めるアタッカー陣も輝きを増していく。今夏の全国高校総体で3位となり、昇り調子のチームだが慢心はなかった。「一つ一つのプレーで意識を高く持ち、精度の高い練習ができている」と相原昇監督。九州共立大との試合は第1セットを先取されたが、焦りはなく、集中力も切らさなかった。第2セット序盤の連続得点で勝利を引き寄せ、そのまま勢いに乗った。鹿屋体育大との試合では接戦を制し、勝負強さを見せた。
ファイナルラウンドの出場を懸けた熊本信愛女学院との高校対決では、相手より1試合多い1日3試合のハードスケジュールをものともせず、セットカウント2−0で快勝した。相原監督は「タフな試合が多かったが、選手がたくましく成長している姿を見ることができた。いい流れで国スポに向かえる」と安堵(あんど)のまなざしを向けた。キャプテンの忠願寺風来(3年)は、「どんな相手でも臆せず、自分たちのバレーができるようになった」と充実感をにじませるが、「自分たちの目標は高校日本一。私たち3年生にとっては国スポと春の高校バレーの2つしかチャンスは残されていない。謙虚に毎日の練習に取り組み、目の前の相手を倒すことに集中したい」と語った。一つ一つの試合を、日本一に向けた強化試合として積み重ねている。
ファイナルラウンドに出場する東九州龍谷
(柚野真也)
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