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明豊高校剣道部 名将とともに日本一を目指す

明豊高校剣道部 名将とともに日本一を目指す

 2016年度、創部1年目にして県高校総体、県高校新人大会、全国高校選抜大会県予選の県内大会3冠を達成した明豊高校剣道部。1年目は、気負いもなく伸び伸びとした剣道で快挙を成し遂げたが、2年目となる今年度は、県内の優勝で満足するのではなく、日本一にならないといけないという自覚が芽生えた。

 

 剣道部を指導する岩本貴光総監督は、日田高校や大分舞鶴高校で次々と結果を残し、多くの優秀な剣士を育て上げた名将である。指導を仰ぎたいと、県内外から志の高い生徒たちが明豊に集った。阿部剣征助監督は「岩本総監督の指導の下で、『自覚と責任を持て。最後に戦うのは自分自身だ』『明豊に入部した時点で目指すのは日本一のみ』という、総監督の言葉をどれだけ信じて、自分の中で消化していくか、それが勝利につながっていく」と語る。

 

創部2年目、目指すは日本一

 

 目指すところは県内一ではない。日本一だ。日本一を目指す稽古とはどのようなものだろうか。他校との最大の違いは大学生の存在だ。別府大学との高大連携のため、基本稽古の後は大学生との地稽古も行う。常に格上の大学生と稽古ができる明豊ならではの環境も強さの秘密だ。

  

 来年度は1年生から3年生までが初めて揃う。まさに勝負の年となる。全国の壁は厚く、過去2度のインターハイではいずれも予選リーグ敗退と涙をのんできた。全国の舞台で勝ち進んでいくには、一人ひとりが自分たちの役割をきっちりと果たすことが大切になる。特に昨年11月の県高校新人大会で個人優勝した中尾泰真(2年)と、同じく個人3位の武蔵治斗(2年)の存在は大きい。「武蔵は基本に忠実でクセのない正々堂々とした剣道をする。中尾はあくまで勝ちにこだわる。一本にかける執着心が強い。この2人で勝負ができれば、勝機が見えてくる」と阿部助監督は期待する。日本一だけを見据えて、剣士たちは今日も稽古に打ち込む。

 

(緒方美香)

大会結果