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2年連続全国準V 大分商業高校珠算部 【大分県】

2年連続全国準V 大分商業高校珠算部 【大分県】

 長い歴史を誇る大分商業高校珠算部。6月に行われた「第71回全国高校ビジネス計算競技大会」と「第76回全九州高校ビジネス計算競技大会」の県予選で団体優勝し、7月に開催された九州大会、全国大会へ出場した。

 

 両大会ともに準優勝に輝いた。全国大会は昨年に続く2度目で、大分県勢として初めての快挙となった。「2年連続で準優勝できたことは信じられない気持ち。生徒たちを褒めてあげたい」と話すのは顧問の桑代智代教諭。プレッシャーもあった中で、チームワークと日々の努力で結果を残した生徒たちをたたえた。

 

1年から3年までの6人で切磋琢磨(せっさたくま)し、毎日練習に励んでいる

 

 快挙の陰には、昨年の九州大会で頂点に立った先輩たちの存在があるという。「団体競技は3人で行うため、誰か1人でも力を落としては成り立たない。部員が少ないのもあり、上級生が下級生を厳しく指導してくれたことで、チームが一つとなり強くなった」と桑代教諭。日頃からネガティブな言葉は使わずに、常に珠算を楽しむ気持ちを全員で共有してきたことが結果につながっているという。

 

 現在部員は6人。平日は毎日、土曜日も約3時間の練習を重ねる。年間を通じて一番大きな大会で結果を残したが、部はすでに来年を見据えている。秋から来年3月までの練習量がその後の結果につながるため、これから大事な時期を迎えるという。部長の内田さら(3年)は「昨年は九州大会優勝という結果があったので、準優勝しても悔しくてみんなで涙を流した」と1年間を振り返ったが、それは高いレベルで戦えるチームになったからこその感情。その思いは後輩へと伝えられ、大分商業珠算部はさらなる成長を重ねていく。

 

全国高校ビジネス計算競技大会で2年連続準優勝となった

 

 

(塩月なつみ)