
珠玉の一枚 Vol.41 【大分県】
その他
「自分の特徴である体の大きさを生かしたハイボールの処理、フィードなどでアピールしたい。西川周作さん(浦和)など、偉大な先輩を超える選手になりたい」
大分トリニータU-18からトップチームに昇格するGK古野優斗(この・ひろと)は、記者会見で緊張した面持ちで語った。
身長193cmは規格外。現トップチームの最高身長はFW長沢駿の192cmであることから、その大きさは十分に武器になる。会見に同席した西山哲平GMが「未完であるが手足の長さは魅力。サイズは持って生まれた才能。大きなポテンシャルを持っている」と語ったのには大きな理由がある。古野は中学まではFWやセンターバックと兼務しており、GKとして本格的な指導を受けたのは大分U-18に入ってから。そこからの吸収力、伸びしろは想像以上で、2年時からトップチームの練習に参加し、将来を見据えていた。
サイズの大きさが魅力の古野優斗
トップチームには西川をはじめ、ポープ・ウィリアム(横浜)や上福元直人(湘南)らを鍛え上げ、J1トップクラスの選手に成長させた吉坂圭介GKコーチがいる。将来性豊かな素材に磨きをかけ、一級品に仕立てるプロの指導者だ。古野は「Jリーグの練習で一番キツく、厳しいと言われるコーチのもとで俊敏性を鍛えたい」と自分に足りないものを磨くため、覚悟を持って練習に取り組む姿勢を示した。
古野は今年4月に試合中に負傷し、手術した左手は完治。サッカーを始めた小学4年からの目標だったプロの舞台で勝負する。「まずは試合に出てJ1昇格を目指す。自分が成長していく過程を見てほしい」と表情を引き締める。憧れの西川と同じ大分でキャリアをスタートすることを運命だと感じている。人見知りだと本人は言うが、呼び名を聞かれると「トップチームには同じ名前の(中川)寛斗くんがいるので『コニー』と呼んでください」とアピール。サイズも物怖じしない性格もプロ向き。規格外の守護神「コニー・ヒロト」の挑戦が始まる。
大分の一員となり、プロサッカー選手としてスタートする
(柚野真也)
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