
珠玉の一枚 Vol.41 【大分県】
その他
世界記録保持者がチームに合流した。陸上女子10キロの世界記録保持者でケニア出身のアグネス・ゲティチが、キヤノンアスリートクラブ九州(キヤノンAC)で練習を始めた。今年6月に加入が決まっていたが、アグネスがパリオリンピックのリザーブメンバーであったことから来日が遅れた。8月19日からチームに合流し、今は軽いジョギングで調整している。
日本の蒸し暑さに慣れるまで時間はかかりそうだが、アグネスは「(今年1月に)世界記録を出したときが100%であったら、今は80〜85%ぐらい。コンディションはいいし、問題ない」と気にする様子はない。ケニアでは富士山5合目と同じ標高2400メートルで生活しており、通常の練習が高地トレーニングをしているようなもの。スピードと持久力には絶対的な自信を持っており、「最後までハイペースで走り切るレースをしたい」と活躍を誓った。
軽いジョグで調整中のアグネス・ゲティチ
10月の全日本実業団対抗女子駅伝予選(プリンセス駅伝)、そしてその後の本戦(クイーンズ駅伝)は、参加資格の問題でエントリーできるか現時点では未定だが、出走できればキヤノンACにとって大きな戦力となる。「常に一番を狙っている」とアグネス。トラック、クロスカントリー、ロード全ての競技でトップを狙う姿勢は、すでにチームにも好影響をもたらしている。モカヤ(大分東明高出身)は「体のケアなど意識が高く、アップから手を抜くことがない」と多くの刺激を受けている。
練習を離れればオシャレ好き。ネイルやヘアメークを楽しみ、パスタを食べ歩く。オフはハイキングや山登りを趣味とするアクティブ派。「日本の文化に触れ、大分での生活を楽しみたい」と、環境の変化を受け入れて楽しんでいる。オンもオフも充実しており、日本での初レースでセンセーショナルなデビューを飾るつもりだ。
「常に一番を狙っている」と口ぶりにも自信が漂う
(柚野真也)
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