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大分トリニータ ラスト10試合 攻守で改善の兆し、早い段階でJ2残留確定を 【大分県】

大分トリニータ ラスト10試合 攻守で改善の兆し、早い段階でJ2残留確定を 【大分県】

 J2リーグは残り10試合となった。大分トリニータは7勝11分10敗、勝ち点32で16位。総得点数23はワースト2位、総失点31は9位で、シーズン当初に掲げた「勝ち点60、総得点60、総失点40」には失点数以外は及びそうもない。課題は得点力であることは明白だ。戦い方やシステムを変更し、シーズン途中にDF吉田真那斗、MF高橋大悟を期限付き移籍で獲得するなど手を打ったが、思うような結果を残せていない。

 

 それでも改善の兆しは見えている。足元の技術が高いGKムン・キョンゴンがゴールを守るようになってからは、最終ラインから攻撃を組み立てるようになった。FW伊佐耕平が「チームの攻撃の色が出るようになった」と話すように、ボールを保持する時間帯が増え、相手ゴール前までボールを運べるようになった。シュート数は徐々に増えている。直近の3試合では10本以上のシュートを放ち、2試合で複数得点を記録。前節の岡山戦はスコアレスドローに終わったが、5試合ぶりに無失点に抑えたことは明るい材料だ。J3降格の恐れもあるチームにとって、守備の安定は欠かせない。

 

残り10試合は一戦必勝で臨む

 

 残り10試合は上位チームとの対戦があり、予断を許さない状況だ。早い段階で残留を確定させ、来季での理想のスタイル実現に向けた熟成の時としたい。当初は全員のハードワークを基盤に、「攻守両面で切れ目のないシームレスなフットボール」を目指した。昨季に比べ、練習からプレー強度が上がり、走行距離が伸び、スプリント回数も増えたが、負傷者が続出したのは想定外だった。ベストメンバーを組めず、対戦相手によって戦い方を変えざるを得ない状況だった。選手たちも連係に四苦八苦しているように見えた。

 

 ただ、ここにきて期待の若手・保田堅心が3試合で2得点と復調し、池田廉、屋敷優成が長期離脱からピッチに立てるようになり、町田也真人らの復帰の見通しも立った。町田は「いろんな感情はあるが、まずは試合に出ることを考えたい。前線の2、3人が絡む連係などやれることは多い」とイメージを膨らます。実力と経験を備える選手たちが戻り、パフォーマンスの安定につながれば順位もおのずと上がるはずだ。

 

けが人が復帰し戦力は整いつつある

 

 

(柚野真也)