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大分豊府高校カヌー部 元気いっぱい筋肉系女子集団!

大分豊府高校カヌー部 元気いっぱい筋肉系女子集団!

 部員は4人と少ないが元気いっぱいな大分豊府高校カヌー部。上下関係もほとんどなく、和気あいあいの仲良し集団だ。部員全員が高校に入ってからカヌーを始めたこともあり互いに切磋琢磨する。昨年10月の県高校新人カヌー競技大会ではカヤックシングルで赤石遥(2年)、カヤックペアで赤石・原千遥(2年)組が優勝し、女子総合優勝を果たした。優勝の要因をキャプテンの原が「団結力の勝利」と話すように、練習から声を掛け合い、互いに励まし合っている。

 

 坂本裕子監督は、「カヌーは筋持久力や体幹の強さ、バランス、股関節の柔軟性など身体的能力が必要だが、一番大切なことは自分に負けない精神的強さ。選手たちは自分の弱い部分をカバーし合っている。まだまだ伸びしろはある」と期待を寄せる。

 

 監督との信頼関係も良好だ。赤石は「先生のアドバイスを自分のものにすれば記録は伸びる」と話し、大塚綾香(2年)も「先生の言葉を大切にしている。練習はきついけれど、やればやっただけ自分の成長が分かる」と監督の何気ない言葉も聞き漏らさず、練習に没頭する。

 

「いつも明るく元気に」がモットー

 練習は他校と合同で行うことがほとんどで、冬場も艇に乗るのだが寒さを感じさせないほど熱気にあふれている。今の時期は長い距離乗ってフォームを固めることに重きを置き、筋力アップも図る。ただ一人の1年生・加来美也は「体力も筋力も足りないので、この冬で少しでも先輩たちに近づきたい」と意欲的に個人練習に励む。見守る2年生は「ムキムキになったと言われるのが私たちにとって褒め言葉」と笑う。

 

 今年の目標は県高校総体での団体優勝だが、坂本監督が「学校対抗という意識はあまりなく、オール大分として国体で結果を残したい思いが強い。それが他の競技とは異なる」と話すように、カヌー強豪県としての大分を背負う覚悟は強い。原キャプテンの「それぞれが自己ベストを更新すること。その先にインターハイや国体があると思う」という言葉は部員全員の思いであり、一緒に練習する他校の選手の思いでもある。

 

冬場も艇に乗りフォームを固める練習は続く

 

(柚野真也)