
珠玉の一枚 Vol.41 【大分県】
その他
全国高校総体のカヌー男子スプリント・カナディアンフォア200mで大分舞鶴が6位入賞した。「持てる力は出し切った」と笑顔の者がいれば、「悔しい。今までの練習では足りない。もっと追い込まなければいけない」と悔し涙を流す者もいたが、総じて「みんなで支え合い、補い合うことができた」と仲間に感謝した。
河内寛弥(3年)、甲斐広睦(同)、川上要(2年)、宇佐川蓮太郎(同)の2、3年生混合で臨んだ。予選の2レースは本調子とは言えなかったが、4人のこぎがかみ合わないながらも決勝に滑り込んだ。翌日の決勝を迎えるにあたって、レーンから外れないこと、パドルの入水からストローク、リカバリーのタイミングを合わせることなど事細かに話し合った。
6位でフィニッシュした舞鶴艇
決勝当日、河内は「強豪校ばかり。一人一人の実力が劣るなら力を合わせるしかない」と仲間に声をかけ、艇に乗った。レースは、スタートダッシュとまではいかなかったが好発進。先頭の1、2艇が抜け出し、中位争いが団子状態となる中で「最後までこぎ切った」(川上)。
レースを終え、6位のアナウンスを聞くと、甲斐は「これまでつらいことばかりで、何度も部活をやめようと思った。最後の最後で努力が報われたことがうれしい」と目を真っ赤にし、競技生活の集大成を締めくくった。国民スポーツ大会に出場する河内は「今大会で成し遂げられなかったメダルに挑戦したい」と前を向く。宇佐川は泣き崩れ、「もっと強くなりたい。来年のインターハイは優勝したい」と誓い、川上は「互いに足りないものを補えた結果が入賞。来年はもっと上を目指す」と語った。
最後は笑顔で表彰式に向かった
(柚野真也)
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