全国高校総体　剣道女子団体　確かな成長を刻んだ明豊が３位　【大分県】

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全国高校総体剣道競技

8月６日　レゾナック武道スポーツセンター

女子団体決勝トーナメント準決勝　　　

明豊１－１中村学園女子（福岡）本数勝ち

　山本　－　　川田

　矢野　－メメ萩原◯

　中元　－　　吉松

　大前　－　　福岡

◯東　メ－　　橋本

　全国高校総体の剣道女子団体で３位となった明豊。全国高校選抜に続く日本一連覇はかなわなかったが、確かな成長を刻んだ。個人戦では絶対的エースの東瑚子（３年）に並び中元緑映（２年）が５位タイに入賞、岩本貴光監督は「全国選抜までは東のチームだったが、メンバー全員が勝負できるチームにシフトチェンジできた」と実感を込めた。

　予選リーグを難なく突破し、迎えた決勝リーグ。今大会好調の次鋒・矢野望佳（２年）がポイントを重ね、勝利の立役者となった。全国選抜で日本一を経験し、「もう一度、あの景色を見たい」と、大会後に打ち切る剣道を目指し研さんを重ねた。４カ月で大きく成長を遂げた矢野は、準決勝では今大会初めて敗戦を味わう。「相手にポイントを与えてしまった。最低でも引き分けで（中堅以降に）つなぎたかった」と悔しさを隠さなかったが、手応えも感じていた。

今大会好調だった矢野望佳

　中堅の中元、副将の大前瑶華（２年）はチームの勝利に徹した。「試合の流れを読んで相手にポイントを与えなければ、チームが勝つ場面で、しっかり引き分けに持ち込めた」と岩本監督。準々決勝まではポイントを算段し、副将までで勝負を決めた。勝負どころとなった準決勝では２人とも引き分けに終わり、３分１敗の２ポイント差で大将に託したことは誤算だった。東が一本勝ちしたが、１ポイント差で惜敗。中元は「私か大前が勝っていれば違う結果になったと思う。確実にポイントを取れるようになりたい」と、大前とともに次期エースとなることを誓った。

　今大会は３年生２人、２年生が４人、１年生が１人のメンバー構成。新しいチームになり、日本一を勝ち取り、逃した両方の経験を持つ下級生が主力となる。東は「これまでの経験を自信に上を目指してほしい」とバトンを託した。