
珠玉の一枚 Vol.41 【大分県】
その他
全国高校総体剣道競技
8月4日 レゾナック武道スポーツセンター
女子団体予選リーグ
明豊5-0比叡山(滋賀県)
明豊3-0小山(栃木県)
3月の全国高校選抜大会に続き、春夏の「連続日本一」に向けて好発進した剣道女子団体の明豊。全国高校総体では予選リーグを突破し、今日決勝トーナメントを戦う。キャプテンの東瑚子(3年)は「全国選抜(の日本一)で経験値が上がり、技術も高まった。いい形で次の試合に臨める」と手応えを感じている。
4日の予選リーグ。1試合目の比叡山戦は5人全員が一本勝ちして勢いに乗った。2試合目の小山戦は、先鋒の山本ひより(2年)が引き分け、次鋒の矢野望佳(同)、中堅の中元緑映(同)が一本勝ち。副将の大前瑶華(同)が引き分け、勝負あり。2試合とも絶対的エース東に行き着くまでに試合を決めた。岩本貴光監督は「2年生4人が優位に試合を進めてくれた。今は全員で戦えている」と冷静な戦いぶりを評価する。
予選リーグで2勝した中元緑映
全国選抜では東頼みだったが、「東先輩にリードしてつなげる」を合言葉に下級生が奮起。中元は東に次ぐポイントゲッターになるべく得意の飛込み面を磨き、予選リーグでは2勝した。「日本一への連覇、大分開催のプレッシャーはあったが、会場の雰囲気を知っている地の利を生かせた。緊張せずに自分の技を打ち抜くことができた。東先輩に負担をかけることなく勝ち上がれたのが何よりもうれしい」と胸を張る。
対戦相手の力関係や戦況に応じて相手にポイントを与えない戦い方をする試合巧者となった。後輩の成長を目の当たりにした東は、「全員が自分の役割を分かっていて、団体戦の勝ち方を理解している。団体戦は流れが大事」と話す。相手にポイントを与えず、いい形でバトンをつないで、最後は東がけりを付ける。これが明豊の「勝利の方程式」だ。「自分の役割はどんな形で回ってきても一本を取ること」と東。
日本一まで、あと4勝。中元は「目の前の試合に集中して、やり切るだけ」とチームの思いを代弁した。
決勝トーナメントに臨むメンバーたち
(柚野真也)
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