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全国高校総体 バレーボール男子 会心の勝利で大分南が決勝トーナメント進出 【大分県】

全国高校総体 バレーボール男子 会心の勝利で大分南が決勝トーナメント進出 【大分県】

全国高校総体バレーボール競技

男子 8月1日 ダイハツ九州アリーナ

予選グループ

大分南2-0天理(奈良県)

 

 快勝だった―。気持ちよくスパイクが決まり、ブロックでピシャリと止める。レシーブはセッターの定位置近くに返り、攻撃の選択肢が広がる。全国高校総体のバレーボール男子予選グループ、大分南が天理(奈良県)に2-0のストレート勝利し、決勝トーナメントに進出した。この日、55回目の誕生日を迎えた柿原茂徳監督は、「地元開催のプレッシャーがすごかった」と苦笑いするも、「選手から最高の誕生日プレゼントをもらった」と気持ちよく汗を拭った。

 

 県高校総体で大分工業に敗れ、第2代表として出場した。戦力で勝りながら、試合の進め方が拙く、第1セットを先取するとふと気が抜ける悪癖があった。大会後は課題克服とともに、セッターを渡辺豊志(3年)に戻し、エース水田凰雅(同)頼みの攻撃から全員攻撃に移行した。キャプテンの渡辺は練習から下級生と積極的にコミュニケーションを図り、コンビネーションを高めることに集中した。「それぞれの特徴を引き出せるようになり、最高の形で試合を迎えることができた」(渡辺)。

 

仲間の特徴を引き出した渡辺豊志

 

 天理戦は相手のブロック位置を見て、中央、サイドとトスを散らす。「今日は全員調子良かったので(トスを)上げやすかった」と渡辺。第1セット中盤以降は、高さのある相手が対応してくると、温存していた水田のバックアタックを使い、上野樹希(3年)のクイックも効果的に使い、選択肢の幅を広げ25-20で先取する。

 

 第2セットは中盤まで競り合ったが、上野、水田の連続ポイントで19-18と逆転。そこから渡辺を加えた3年生3人が前衛に並ぶと「一気に引き離すぞ」と声をかけ合い、下級生たちも奮起した。リリーフサーバーとして控える河津柚太(同)を含め、「3年生がチームを引っ張った。鬼門の第2セットも油断することなく試合を終わらせることができた」と柿原監督。勝負所でエースの役割を果たした水田は「3年生はこの大会にかけている。いつも以上に飛べた」と、最高到達点340cmの跳躍で相手コートにスパイクを打ち抜いた。

 今大会の目標はベスト16。渡辺は「ここからは負けたら終わりの一発勝負。最初からパワー全開で勝負したい」と意気込みを語った。

 

選手と監督が一体となって勝利をつかんだ

 

 

(柚野真也)